yokomizoの覚え書き

切手とSFと本が好きなおっさんのひとりごと。

『明治の全郵便局所沿革』

2006-05-11 | 郵趣(旧)
 郵趣サイト「趣味の消印」を運営されているm_nariさんが、『明治の全郵便局所沿革』というCD-ROMを作られました。内容は、明治時代にあった日本の郵便局所のデータベースで、その範囲は台湾・朝鮮・樺太といった外地にも及んでいます。実は明治の郵便局所の資料というと、これまでは『全国郵便局沿革録・明治篇』(日本郵趣出版刊)がバイブルだったのですが、この本には外地の局のことは書かれておらず、外地局のことは分からないことが多かったのが実情でした。また、郵便業務を行っていなかった電信局も『全国郵便局沿革録・明治篇』には記載されていなかったそうで、『明治の全郵便局所沿革』はそれらの不備情報のほとんどを網羅した内容になっています。
 このCD-ROMの内容を拝見して、これは非常に実用性の高い郵趣資料だと感じました。これさえあれば、明治時代の郵便局所はすべて分かりますので、消印などで見慣れない局名などがあった場合、大いに参考になるものだと思います。m_nariさん自身、このCD-ROM制作にあたって、数々の資料を調査・研究されたそうで、そんな彼の研究成果の集大成がまとめられ、公開されたことに感謝するばかりです。明治時代の日本切手を収集されている方はもちろん、郷土印収集をなさっている収集家の方には必携のものだと思います。

 なお、このCD-ROM『明治の全郵便局所沿革』は、インターネットによる通販でしか手に入りませんが、今回、m_nariさんのご好意によって、「切手市場」でも販売されることになりました。実際にパソコンで見ていただけるようにしておきますので、購入をご検討の方、よろしくお願い致します。とりあえず、6月3日(土)の開催で販売を開始しますが、今月14日(日)に切手の博物館で開催される「切手バザール」の「切手市場」ブースでも先行販売致します。販売価格は5,000円です。ご興味のある方はぜひどうぞ!

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