どんぽのばぶさん61~

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芥川龍之介・作『トロッコ』の朗読 You Tubeにアップしました。

2015-01-25 23:34:34 | ばぶさんの朗読タイム


今回の「トロッコ」は、「蜘蛛の糸」「杜子春」「捨児」に引き続き芥川作品の第4弾です。今回もイラストのOさん、あっぷはSさんのご協力で成り立ちました。ありがとうございました。

https://www.youtube.com/watch?v=xsrdGOZmrXw

報告 : 第1回『ワンコイン朗読会』無事開催できました。

2015-01-25 10:11:50 | ばぶさん童話
私の長年の夢だったワンコイン朗読会を昨日(1/24)午後2時より無事開催できました。
会場のこじんまりした部屋には私を含めて15名の人でにぎわいました。目いっぱいにお客さんが入室すれば20人くらいまでは可能のスペースでしたが、程よくゆとりのある空間でゆったりと聴いて戴けたと思います。
初めての場所で分かりにくかったこともありご来場者にはご苦労を掛けました。
会場を探しあぐねて迷子になられた方もあり10分押しで開催しました。

朗読作品
①宮澤賢治・作『注文の多い料理店』自作のテーマ曲付き
②新美南吉・作『子とものすきな神さま』~詩・「ちょうちょうむすび」
  ~15分休憩~
③グリム童話 再話・曵田原宏 『おいしいお粥』

※②は友情出演で読んでいただき、さらに無茶ぶりなお願いにもかかわらず私の詩を急遽一遍読んでいただきました。お友達は実にありがたいものです。

会終了後、お客様同士でよもやま話をしていましたら、思いもかけぬ相手同士だったと判明し18年ぶりの懐かしい嬉しいご対面もありました。まさに人生はドラマのようですね。

次回第2回目は3月28日に開催します。
朗読作品は
①『オツベルと象』(作・宮沢賢治)
②『牛飼いシャペルの日曜日』(作・曵田原宏)
③そのほか  …飛び入りも含みます。

うさぎくんとかめくん 経緯話

2015-01-22 23:08:00 | ばぶさん童話
ある保育園の育児講座の講師で呼ばれ『お話』をすることになりました。
主催者の希望で昔話を一つ入れて欲しいということになり『ウサギとカメ』の話をリクエストされました。
改めてこのお話しに関して色々調べてみましたら、このお話しに関する評価がいろいろあることが判りました。一般的なのは次の二つです。
①才能が少なくとも努力すれば成功することもある
②才能があっても、傲り油断していると失敗することもある。
この二つが教訓として引き合いに出されます。
ところがその一方で別の評価や解釈があることもわかりました。
③勝つためには、狡さも含めて「戦略」がいる
④カメは自分が『勝つ』ことのみに捉われていて相手の窮地などに配慮がない。

そこであれこれ思いめぐらしました。
『ばぶさん流のアレンジバージョンで朗読しても良いか』と尋ねたら了解を得られました。
そこで書きおろしたのがこのお話しです。
明日その本番を迎えます。

『うさぎくんとかめくん』    作・曵田原宏

2015-01-21 18:28:02 | イソップイばぶさん

よく晴れた青い空に白い雲がぽっかりと浮かんでいます。
うさぎくんがはらっぱに寝転んで空を見上げています。
すると誰かの声が聞こえてきました。
「うんとしょ、よいとしょ、うんとしょ、よいとしょ」
見るとそれは頭にハチマキをまいたカメくんでした。
ハチマキには『がんばれマラソン大会』と書いてあります。
「うんとしょ、よいとしょ、うんとしょ、よいとしょ」
「おーい、カメくん。なにやってんだい?」
「うんとしょ、よいとしょ、うんとしょ、よいとしょ」
「おーい、カメくんったら。なにをやってんだい?」
「うんとしょ、よいとしょ、うんとしょ、よいとしょ
やあ、ウサギくん。みればわかるでしょ。
かけっこのれんしゅうさ」
「え~~っ『かけっこのれんしゅう』だって?」
「うん、そうだよ。
うんとしょ、よいとしょ」
「はっはっはっは。それでもかけているつもりかい?」
カメくんの足が遅いのを、ウサギくんはバカにして歌いました。
「♪ もしもしカメよカメさんよ
せかいのうっちで おまえほど 
あゆみののろいものはない
どうしてそんなにのろいのか♪」
カメくんは歌で言い返しました。
「♪ なんと おっしゃるウサギさん
そんならおまえと かけくらべ
むこうのおやまのふもとまで
どちらがさきにかけつくか♪」

「ウサギくんの足が早くても、わたしの方が勝ちますよ」
「そんな事を言ったって、口先だけだ。
では、競争しよう? そうすれば、わかるさ」
ちょうどその時こぶたくんが自転車をこいでやって来ました。
自転車の前かごにはサツマイモがいっぱい入っていました。
「やあ、かめくんとうさぎくん」
「やあ、こぶたくん。ちょどいいところにきたね。
 きみ、いまひまかい?」
「なにかようかい?」
「これからぼくとうさぎくんがかけっこするから
『よーい、どん』っていってくれる?」
「いいけど、どこがゴールだい?」
「そりゃあ、やっぱり『むこうのお山のふもと』でしょ」
「むこうのおやまのふもとかぁ。あっ。ちょうどいいぞ」
「なにがちょうどいいんだい?」
「いまね、たぬきくんとね、きつねくんとね、ねこくんがね、
『やきいもたいかい』するじゅんびしているんだよ。ぼく、でんわしてみるね。
 ぴっぽっぴっぽっぱっぽっぷ ぷるるるる ぷるるるる」
「ぴっ、もしもし」
「もしもし、たぬきくんじゅんびはどうだい?」
「やあ、こぶたくん。あとはおいもがとどいたらおっけーだよ」
「あのね、いまからうさぎくんとかめくんがかけっこしていくから
 ゴールつくっておいてくれるかい?」
「うん、わかった。じゃあね、ぴっ」
こぶたくんは棒っきれを拾うと地面にスタートラインを描きました。
「うさぎくんかめくん。よういはいいかい?いちについてぇ」
『よ~い、どん』
うさぎくんとかめくんは走り出しました。
「チリリン、ぼくさきにいってまってるよ。ふたりともがんばってねぇ。」
ピョンピョンのピョン うんとしょ、よいとしょ
ピョンピョンのピョン うんとしょ、よいとしょ
ピョンピョンのピョン うんとしょ、よいとしょ ゴロリン
ピョンピョンのピョ~~ン うーん うーん うーん
「…あれ~」
うさぎくんが振り返ると
逆さまにひっくり返ったかめくんが起きあがれずにもがいています。
「あらら、かめくん ぴょんぴょんのぴよよよよ~ん」
うさぎくんはかめくんを助け起こしました。
「こんどはころばないではしってよ。」
うさぎくんはかめくんのこうらをポンとひとつたたいて
また走り出しました。
ピョンピョンのピョン うんとしょ、よいとしょ
ピョンピョンのピョン うんとしょ、よいとしょ
ピョンピョンのピョン ピョンピョンのピョン
よく晴れた青い空には白い雲がぽっかり、
ピョンピョンのピョン 
いい天気です。
ピョンピョンのピョ~~~ン
大きな木がありました。そよ風そよそよ、木陰は涼しそうです。
「ちょっときゅうけい。ひ・と・や・す・みっと」
なんてったって寝つきのいいウサギくんです。
いち・にい・さん・すやすやすや。
なんと3秒で寝いってしまいました。
うんとしょ、よいとしょ うんとしょ、よいとしょ
うんとしょ、よいとしょ うんとしょ、よいとしょ
うんとしょ、よいとしょ 
「うんと・・・あれっ。うさぎくん。うさぎくん。
こんなところでねてたらかぜひきますよ。うさぎくん」
「むにゃむにゃむにゃ」
「うさぎくん。」
かめくんはうさぎくんを起そうとしましたがすっかり眠りこけています。
かめくんはハチマキを外すと
「かぜひかないでよ」とお布団の代わりに鉢巻をかけてやりました。
うんとしょ、よいとしょ うんとしょ、よいとしょ
うんとしょ、よいとしょ うんとしょ、よいとしょ
しばらくたって
「あっ、しまったねすごした。あぁーあ」
うさぎくんは大きくのびをすると、そのままゴールに向かいました。
ピョンピョンのピョン ピョンピョンのピョン
ピョンピョンのピョン 「
よーし、もうすぐゴールだ…と、あれれれれ?」
自分が勝ったと思っていたのに、
何とカメくんが先にゴールしていました。
ぱちぱちぱちぱち ぱちぱちぱちぱち
「うさぎくん、にちゃ~く。」
コブタくん、タヌキくん、きつねくん、ねこちゃんそしてカメくんが
大きな拍手でウサギくんを迎えました。
そしてみんなで焼き芋を食べました。         お・し・まい

いよいよ今週末第一回ワンコイン朗読会

2015-01-19 22:38:09 | 朗読&朗読よもやま話
申込者が全員大人でしたので演目は大人向けプログラムで朗読します。

①朗読/ばぶ
宮沢賢治・作
注文の多い料理店、
②朗読/みっちゃん(※友情出演)
新美南吉・作
子供の好きな神様
③朗読/ばぶ
グリム童話より
再話・曵田原宏
おいしいお粥(ロングバージョン)

全体70分です。
まだ若干お席にゆとりがあります。お声を掛けていただけるような友人知人がございましたらご案内下さい。