クライシス(危機)の語源は、ギリシャ語で「転じる」という意味だそうだ。
転じるということは、もはや不要なものは手放し、本質の保持を最優先するという姿勢でもある。
転じるということは、再生ということでもある。
再生という復元力、その潜在能力を再び目覚めさすためには、転じる機会がなければいけない。
去るに任せて同時にしがみつくという、ちょっとみには矛盾にさえ思える葛藤の機会だ。
危機(わざわい)は、転じることで福となり得る。
危機に出会い、転じることで、復元力は目覚め、耐性は成長する。
やろうやろうと思っていても、そんな機会がなければ、やれないことは多い。
どのような機会であれ、福と成すためには、絶対的にポジティブで明るい考え方を持っていなければいけない。
危機というのは、暗い死す なのであるからして。