中国の汚職事件をとりあげた天声人語。
中国政界の汚職事件に、「四知(しち)」の故事を思い浮かべた方もあろう。
後漢の時代、楊震(ようしん)という人が、ある地方の太守に赴く途中、
夜遅く一人の役人が訪ね…
2014年08月01日 東京 朝刊 1総合
<有料会員でないと、全文をWEB閲覧できない>
汚職は、数千年にわたって継続しており、批判もまた数千年の昔から継続している。
少数の限られた有力者に富が集中する仕組みが合法的にできあがっている先進国では、
類似のことでも汚職と認識されないでまかりとおっていく。
どっちの社会が、腐敗度が高いのか。
後漢の中国と、現代の中国では、どちらの政治が腐敗しているのか。
「上品」の度合いは、間接性だという。
たとえば、手を使わない犬食いや、手づかみで食べるのは「下品」、
調理器などから直接食べるのも、ちょっと「下品」
食器に移して、さらに箸やフォークで、と間接的になるほど「上品」。
上品でも下品でも、食べる行為の本質は変わらないけれど、汚職はどうか。
合法的に加工されて集金システムになり、批判もされなくなる。
しかし、社会は確実に腐敗していく。
中国政界の汚職事件に、「四知(しち)」の故事を思い浮かべた方もあろう。
後漢の時代、楊震(ようしん)という人が、ある地方の太守に赴く途中、
夜遅く一人の役人が訪ね…
2014年08月01日 東京 朝刊 1総合
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汚職は、数千年にわたって継続しており、批判もまた数千年の昔から継続している。
少数の限られた有力者に富が集中する仕組みが合法的にできあがっている先進国では、
類似のことでも汚職と認識されないでまかりとおっていく。
どっちの社会が、腐敗度が高いのか。
後漢の中国と、現代の中国では、どちらの政治が腐敗しているのか。
「上品」の度合いは、間接性だという。
たとえば、手を使わない犬食いや、手づかみで食べるのは「下品」、
調理器などから直接食べるのも、ちょっと「下品」
食器に移して、さらに箸やフォークで、と間接的になるほど「上品」。
上品でも下品でも、食べる行為の本質は変わらないけれど、汚職はどうか。
合法的に加工されて集金システムになり、批判もされなくなる。
しかし、社会は確実に腐敗していく。
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