ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

日本の軍歌を聴く

2014-10-04 12:16:52 | 世の中
アイジョージ「戦友」
http://www.youtube.com/watch?v=Y75_H805GXc

経験していない時代をとらえるには、理屈より感覚が必要と思う。
アイ・ジョージが歌う軍歌。
軍歌メドレーもあるから、いろいろ聞ける。
演歌より切々と苦労や悲しみを訴えるものが多い。
「戦友」は日露戦争、勝った戦争なのにこんなに悲しい歌。
アメリカの軍歌は anchors away my boys!から空軍ほか、
(実はかなり歌えるのだけど)桁外れに快活なのと対照的。

勝利に浮かれるなかで、戦争は悲劇以外のなにものでもないという
情感あふれる歌を生む(作者は曲も歌詞も学校の先生だったような?)
日本人の感性を誇らしく思う。
この作者の感性に響き合ったアイ・ジョージの歌が聴けるのも、
Netのおかげだが、高見順の日記や石川達三の従軍小説も読める。

戦前の日本を知らないし、親族から聞いた話はほんのわずか。
飛び交う報道や言論を咀嚼するために、その時代を感じ取る作業が必要だ。

庶民の戦争責任

2014-10-04 12:07:10 | 世の中
リンゴの唄
http://www.uta-net.com/movie/13829/
第二次大戦直後の日本で最初の(?)流行歌、
沈み込んだ人々の気持ちを明るく元気づけたという。
だが、復員軍人や引揚者が帰ってきたときに聴いて、
非常に複雑な思いをしたという記事を、新聞か雑誌で読んだ記憶がある。
「花子とアン」で、朝一・花子は、戦後に教壇に立ち、ラジオ放送に復帰するが、
戦争責任は感じなかったか。
子どもに教える、子どもによびかけるという、立場にあったものとして、
苦しい反省があったろう(白蓮の非難で描かれている)。
しかし、庶民一般は、戦後に、反省があったのか、
アジアで二千万ともいう戦死者を出した戦争への反省は、
「空襲」「原爆」「敗戦の苦労」のなかで、すうっと流してしまったのではないか、
そんなことを感じる歌。

  「なんにも言わないけれど」「よくわかる」
  で忘れ去ったままにしておきたいこと、
  いまさら、さわらないでほしい・・・
では、とおらない

「花子とアン」と従軍慰安婦

2014-10-04 07:00:00 | 雑感
NHKTV小説「花子とアン」の原作『アンのゆりかご』巻末の「注釈」で「公娼制度廃止」の項に
「昭和6年(1931)以降、軍によって従軍慰安婦が動員されてから廃娼運動は停滞し」
とある。
この記述にも変更を迫りかねかい、自民党の動き
けさのNHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141004/k10015113411000.html
報道はおろか、あらゆる著作や作品を検閲していきかねない。
世界に批判され笑われることなど意に介さず、
世論操作にのりだすこんな動きを黙視する国民であることを恥じる。

  ちなみに「1931年」は満州事変が始まった年。