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【読了】五〇〇億ドルでできること

2009-01-21 10:42:06 | 【読了海外】
五〇〇億ドルでできること
ビョルン・ロンボルグ∥編 ; 小林紀子∥訳
バジリコ, 2008. - 224,11P ; 20

おもしろい本ではありません。興味深い本です。

環境問題を語りたいならぜひ全てを読むべきだと思いますが、そもそも日々の
仕事に追われる一般の人達はこんな本があり、こんな対応をする集団がいると
いうことをまず知る事が大事だと感じました。

(1)
一般人に僕が薦める読み方としては、まずロンボルクがこの本を編集した理由
について冒頭に書かれています。それを読みます。

(2)・・・省略可能。
以降の内容はぶつ切りの問題定義と反対論で構成されています。
並びは環境問題が一番に来ているのですが、この辺が世の中の興味を引く
(悪意のある)順序ではないかと思います。
つまり、重要な問題と(ランキングに入っているが)重要度の下がる問題が
バラバラに並んでいます。

(3)
最後に数ページ、先にあげた問題についてのランキングが書かれています。
(2)を省略した場合はこのランキングを元に興味を持った問題定義と反対論だけ
理解するというのでよいです。
同様に理解する必要は専門家はあると思いますが、一般人は結果や興味ある問題
を理解する程度でよいと思います。


第2回のコペンハーゲンコンセンサスが2008年5月に行われたようですが
ランキングは2004年のこの本のランキングと大きく変わっています。
デンマークのうちがわさんより拝借
1位がランキングから大きく外れている理由についても上記ブログでは詳細に
語られていました。

この本が定義しているのはランキングが重要であり、流動的である事ではないでしょうか。


2008年5月のコペンハーゲンConsensusの結果(訳)

コペンハーゲンコンセンサス(英語)

リンク
【2009年】
2009.01.04人類を救うためのトリアージ「五〇〇億ドルでできること」
(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる)
【2008年】
2008.12.24■世界を救うための冷静なコスト計算
2008.11.09五〇〇億ドルでできること(池田信夫 blog)
2008.08.27蚊帳
2008.07.07コペンハーゲンコンセンサス2008
2008.07.07コペンハーゲン合意の有効性と限界(押して、押して、押し倒されろ)
2008.06.30資源の有効利用と温暖化
【2007年】
2007.02.08■ビョルン・ロンボルグのblog投稿炎上(satohhide’s log cabin)
2007.01.27■「The Incovenient Truth」を巡る議論について(roadman2005の日記)
2007.01.26アル・ゴアにとって不都合な真実(池田信夫 blog)
【2006年】
2006.11.22コペンハーゲン・ナンセンサス(satohhide’s log cabin)
【2005年】
2005.08.03コペンハーゲン・コンセンサスに対するある種の態度への懸念

作者別読了本
書籍価格 1,680円
累計金額 46,944円
五〇〇億ドルでできること
ビョルン・ロンボルグ
バジリコ

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2 コメント

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コメントありがとうございました (Denjapaner)
2009-01-22 05:25:47
コメントありがとうございました。このところ放置しているブログなのですが、読んでくださっている方がいることがわかって、うれしいです。

承認制にはしていないのですが、頂いたコメントがまだなぜか反映されていないようです。いずれにしましても、記事内容は転載頂いて結構です。ちなみに、私は英語ではなくデンマーク語のものをもとにしていますが、いずれにしても同会議は英語で行われたので、デンマークでの報道を元に会議の報告とあわせてあるとお考えください。何か不明な点があれば、どうぞお問い合わせください。
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許可ありがとうございます (明石の図書館)
2009-01-23 09:10:31
許可ありがとうございます。

デンマークでは報道がなされているんですね。
日本では上記のブログを見つけるのがやっとでした。
これからもブログ更新をがんばってください。
影ながら応援させていただきます。
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