バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

方向

2018年07月13日 | Weblog
梅雨明け十日とは言うけれど、その暑さはこの日曜日にかけて尋常ではないと天気予報がしきりに警告している。今朝は久しぶりに夜の気温が下がって気持ちよく眠れたせいもあって、窓を開けながら「かかってくるなら、かかってこいよ!」と強気になっていた。しかし出社するころにはそんな元気はどこへやら、事務所の前で大家さんに会って、まずご挨拶すべきところを「暑いですねぇー」と先に言ってしまった、とほほ。
豪雨被害の様子をテレビで見るにつけ、このたびはいつもと少し違う感覚で見ているバースくん。というのも年明けから腰をすえてじっくり読んだ谷崎潤一郎の「細雪」の中に、昭和13年(1938年)の阪神大水害が出てくる。四女の妙子が出かけていた洋裁学校で被災する。そのときの水が迫り来る様子、彼女を助けに行く板倉やら男たちの様子が実に詳細でしつこく描かれていて、その底知れぬ恐ろしさに息をつめて読んだ。小説にしてあの恐怖だ。想像を絶するという言葉を超えるものが、この今の被災地の状況だと慄然としている。
ボクは直接的に何も出来ない。いつもと同じ。ボクはボクの生活を淡々とこなしていくことだけだ。でもずっと気持ちの方向は被災地の一日も早い平穏な生活を望んでいる。とにかく今は「頼むから水がどうが使えますように」ということ。暑くなればその日差しの強さを恨んでしまう。何につけ気持ちの方向がそこから動かない、というのが多くの人の今の状態だろうと察する。
ところがだ、肝心の直接的に助けを出来る方々の気持ちの方向がそちらを向いていないという現実。宴会の写真云々なんて話は瑣末なことで、そもそも国は議員たちは気持ちの方向がそちらに向かっていない。他所事なのだ。どうかすると「この忙しいときに災害なんて」という気持ちが垣間見えてしまうように思うのは、ボクが意地悪でひねくれているからだろうか。安倍さんのやるべきことリストの優先順位が間違っている気がしてしかたない鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取