バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

2014年04月24日 | Weblog
先日、お茶をしていたときのこと。前方のテーブルにご高齢の、今どきでは聞かなくなった「かくしゃく」としたという言葉がふさわしい銀髪のご婦人がお一人。モダンでノーブルな方だ。コーヒーを飲みながらタブロイド版の新聞を熱心に読んでおられる。うん?!あれは何だと推察をしてみる。政党でも宗教関係のものでもないようだ。どこかの業界紙か?とさらなる推理をしていたら、店に入ってきたご婦人が「あら先生こんにちは。先日は失礼しました」と声をかけられた。先生?!何の?!と謎は深まり、だんだん推量するのが楽しくなった。
ボクは読んでいた本をそっちのけで、見るともなくご婦人の観察を始めた(バースくん!!行儀の悪い)さりげなくだよ、もちろん。すると間もなくバッグの中からサンドイッチのパックを出されるではないか!!およっ、それはいかんぜよ。持ち込んで食事はいかんだろうと目が離せなくなった。ゆっくりとパックをパリパリ音をさせて開き、優雅にサンドイッチ付きコーヒータイムが始まった。あまりのさりげなさに舌を巻く。
しばらくして、またバックを開ける気配を感じて目線を上げると、およよ次はコーヒーのペットボトルのお出ましとなった。どうするつもり?と見守っていると、平然と空になったらしいコーヒーカップにトクトクとそれを注がれる。優雅に入れ終わったらペットボトルをバッグへ、そしてまた熱心に新聞を読み始められた。おーっ、ここまで優雅に一連のことをされたら開いた口は開いたままになるしかなかった。
やがて席を立たれ、帰り支度を始められた。バッグの中に何を探すのかごぞごそとされていたら、いくつかのゴミらしきものを取り出された。そして食べさしにおいてあるサンドイッチのパックの中に捨て、それをそのままテーブルに残して帰っていかれた。実に優雅な身のこなしでだ。
ボクは思わずその立ち去る背中、おしりの当りを凝視してしまった。狸の大きな大きな尻尾がついているのではないかと思って…。でも見えませんでした。向こうが一枚上手、見事に化けていましたとさ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取