動かぬものは

さてさてまた♪別れの季節の悲しさを～♪を歌う時期に入った。各局4月1日付の人事異動の発表をがあり、わが事務所にも異動一覧が届く。ひぇーもう動かれるのかと思う人、ふむふむあそこに行かれれば存分の働きをされるだろう等々、外野であるボクはそれを見ながら様々に憶測をする。
それにしても今回は各テレビ局から同年輩の方が二人も鳥取から異動されることとなり、いつにもまして寂しい春だ。何も永久の別れでも、退職されるわけでもなく、ただ部署を移られるということなんだけど、おなじみのお顔をちょくちょく拝見というわけにはいかなくなるのは、喪失感さえある。
毎年毎年行く人来る人を、ボクは同じところにいてお見送りしお出迎えする。転勤で動かれる方は、また新たな道への一歩を踏み出す期待と不安で必ず輝いている。じゃあぴくとも動かぬ定点にいるボクは、年々淀んでいくのか?!「お体大切に、がんばってください」とご挨拶をさせてもらうたび、ボクはここにいるボクの意味を一瞬考える。
定点に長くいると、行った方が帰ってこられるということもある。この春、20数年ぶりにまたご一緒させていただく方がある。久しぶりお会いするその方が「おっ!がんばってるな」と思ってくださるのか、はたまた「20何年、何やってんだか」と思われるのか、その方の採点が、動かぬところで仕事をしているボクの通知表なのかもしれない。とまあ講釈をたれても、お別れと再会はいつでも寂しくまたうれしいものだ。
異動される方々への祝電「新しいお立場で今までの豊富なご経験を生かされ、卓越したご手腕を発揮いただき、一層のご活躍をされますことをお祈りいたします」byバースくん鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取