咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

災害時の現地からの報道に疑問

2011-07-21 22:59:00 | 報道・ニュース
 極めて大型の台風6号は、自転車並みの速度を保ちながらノロノロと西日本の太平洋沿岸から一旦徳島県に上陸し、直ちに海沿いに急旋回しながら近畿、中部、関東へと太平洋上を進んでいる・・・台風発生から何日も要して。

 このため、台風が長時間居座ることで太平洋側の各地に強風と豪雨をもたらして、大きな被害が出ている。

 通常の台風であれば、一気に進んでとっくに逃げていると思われるのであるが、今回の台風は、気象庁が再三にわたり大型で強い台風であると強調している。

 さらに性質(たち)の悪いことにいつまでもそこらあたりに停滞しながら、移動するためいつまでも豪雨が止まないから特別に警戒するよう促していた・・・もちろん、突風や強風にも。

 台風の進路でもなく相当離れている当方の地域でも、強い風が再三吹き荒れていた・・・雨の方はそれほどでもなかった。


 この台風の進路にあたる各地の状況などが、ニュースやその他の番組を通して各放送局から再三にわたり流されている。

 それらの報道では、その台風の強さなどをよりリアルにかつタイムリーにレポートするため現地からの中継が流されるのが常となっている。

 それは、それで台風の進行方向にある地域の危険度が分かるのでありがたいことであるが、その現地からのレポートでいつも目につくのは、背中に大きな波を受けながら、突風を受けながら、雨と風を真面(まとも)に受けながらの実況である・・・・見ていて、ここまで危険な行為をしながら報道する必要があるのかと疑問に思われる

 そのレポーターは、必ずと言っていいほど・・・・

 「物凄い雨です。物凄い風で、立っていることもできないくらいです」

 と、報道している。

 そして、スタジオからは、

 「ありがとうございました。気を付けて取材してください」

 と、決まり文句の一言が流されている・・・・


 それもできるだけ、海岸端とか濁流が道路に上がりそうな河川のすぐ横など、思いもよらない突風とか、とてつもない大きな波がやってきたらどうなのかと思われるような場所を選んでの現地からの報道である。


 しかも、それぞれの報道の中で、河川を見に出かけて○○(男性とか、老人とか)が行方不明に、田んぼを見に行った○○が行方不明にと言ったことがよく流されている。

 現地からのレポーターなども危険を顧みずに自然の猛威を伝えるつもりなのだろうが、何ともあの行為には疑問を持たざるを得ない・・・万一の事故があれば生中継でもあり多くの視聴者が見なくてもいいものまで見ることとなろう。

 河川を見に出かけて○○(男性とか、老人とか)が行方不明・・・と、同じ行為である。

 また、子供たちにとっても、危険と隣り合わせのスリルを味わいたいと好奇心を抱かせるものとなるであろう。


 このような馬鹿げた報道は、そのほとんどが民放各局の過熱した報道ぶりで、年々その危ない行為がエスカレートするように思われる。
 
 そのようなことまでしなくても、現地の様子を知らせる方法はいくらでもあるだろう・・・さすがにNHKではそのような行為は見られない。


 そろそろ、報道の在り方について、考え直すべき時期ではないだろうか。(咲・夫)


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