咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

エッセイ集「男の作法」・・・より

2014-02-28 22:30:00 | レビュー
 
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 先日のテレビを見ていると、大学生の大半が小説とかの本を読まなくなっているとか。
 スマフォやタブレットなどのデジタルアイテムに掛かりっきりなのかも・・。
 そのツールを介して、小説なりを読む場合もあるだろうか。

 尊敬してやまない池波文学。
 その中のエッセイ集は、今の世の中で忘れられかけていることが多く掲載されている。
 特に若い人に、若いうちに読んでもらうと、生きるための光明も見いだせる・・・と、思われる。

 「人間という生きものは矛盾の塊なんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って・・・そうでしょう、こんな矛盾の存在というのはないんだ。そういう矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会なんだよ、すべてが」(男の作法より)

 このように矛盾で成り立っている人間社会。
 理論づくめで、白と黒に振り分けることばかりでは、世の中を生きていけない。
 白と黒の間の色合いが分からないといけない。
 つまり、それが“融通”というものである。
 ところが、その“融通”だけを優先することでは、またやっていけない。
 これが、池波小説の一つのベースである。

 したがって、「理論や計算に基づいた厳しい姿勢と、そこにきかせる人間的な融通と、どちらか一方だけではだめなんだよ」(男の作法より)と、なるわけである。

 その典型が「鬼平犯科帳」の主人公・長谷川平蔵の生きざまそのものである。
 それこそが、池波正太郎先生の生きざまでもあるから、多くの人生訓を学ぶには最高の著書である。

 それらのエッセイ集や小説群を読み解くと、「気働き」も出てくる。
 これは、最近特にいいまわされている

  “お・も・て・な・し”

 にも通ずることである。

 「例えば炊事洗濯など、昔はいっぺんに二つも三つものことを全部やらなければならない。頭の中にいつもいくつかのことがあって、それを同時進行でこなしてゆくのが気働きですよね」(男の系譜より)

 「今は、電気がまのスイッチを入れるだけだから、気働きがいらないため鈍化しちゃうんですね。対人関係でも気を使わなくなっている」(男の系譜より)

 「一つのことをやりながら、つねに他のことにも気を配る、そういう訓練がいまの人にはなくなっちゃった。こういう神経のまわりかたというのは、結局、身体で覚えて行くものでね、それも早いうちからやらなきゃ駄目なんだよ」(男の作法より)

 「同じ時間に二つのことをやる・・・」(男の作法より)

 つまり、あらゆるものが次々と便利になっている現代。
 それは悪いことではないが、気働きというようなものがなくなってしまうから、やはり困ってしまうと・・・。

 この“気働き”こそが日本人に連綿として受け継がれてきたことであったろうが、戦後教育の荒廃で薄らいできている。
 その“気働き”がなかったら、「おもてなし」もできない。

 今の社会ではそのなさが、如実に表れている場面が多くなってきた。
 自分さえよければ、何でもいい・・・。
 盗撮、オレオレ詐欺、ストーカー行為、無差別殺人へと連鎖してきている。

 人は生まれた日から死ぬるところへ向かって歩んでいる。
 だからこそ、気働きを学び、人間形成をなし限りある命を有意義に生きなければならない・・・と、いうことであろう。

 これが、なかなかに真似のできないことであるが、生きんがための指標なのかも知れない。(夫)


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今週の追っかけ馬(3月1日・2日)

2014-02-28 20:24:20 | スポーツ
 
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 1から3月は、あっという間に過ぎ去るというが、明日はもう3月。
 暖かい日が訪れて気持ちもウキウキながら、「黄砂とPM2.5」の大量飛来には閉口している。
 あの大国には、相変わらず近隣諸国が大変な迷惑を被っている。
 その内、いつか海洋一体に水質汚染が進むことも懸念される。

 さて、競馬の話。
 今週から再びスマフォで競馬のうたい文句のとおり・・・挑むかな。

[土曜日の追っかけ馬]
中山9R モンドシャルナが出走予定。
 同馬は、ディープインパクトやブラックタイドの半弟。
 デビュー戦こそ、キッチリ勝ち上がるも、その後の2戦が・・・。
 それぞれ、0秒4差の6着、4着の戦績。
 前走もモッサリしたスタートで、最後方から追走し、3コーナー手前でも大きく離されている。
 それでも、3、4コーナーから直線に向いて馬群に取りつき、大外から直線を追った。
 ゴール前は詰め寄っていたから、1ヶ月ぶりの今回鞍上の乗り替わりで積極策にでると面白いけど。
 主戦の福永祐一騎手は、3週間の騎乗停止。

阪神9R バンデが出走予定。
 前走の菊花賞では、先手を主張し懸命に逃げ脚を伸ばした。
 勝ち馬には、大きく突き離されるも、2着馬とは最後まで渋太く2着争いを演じた。
 今回は4か月半ぶりの実戦で、少頭数のレース・・・寂しい限り。
 久々でも、ここは先手を主張しそのまま・・・と、思えるけど。
 じっくりと観戦。

阪神10R ダンスディレクターが出走予定。
 前走の1000万下のレース、惜しい競馬であった。
 その時の3着馬も既にこのクラスを勝ち上がっており、久々となるが同馬も卒業を決め込んでもらいたい。
 このコースはデビュー戦で勝利しており、鉄砲1-0-0-0。
 期待を込めて、応援するかな。

阪神11R ミッキーアイルが出走予定。
 前走の重賞レースは行った、行ったのレース。
 最後はゴール前で、2着馬に詰め寄られたものの好内容・・・。

 ここを勝てばNHKマイルCを目指すとのこと。
 ならば、負けられない。
 最終追い切りも文句なしの仕上がりとか。

[日曜日の追っかけ馬]
中山11R ダイワマッジョーレが出走予定。
 G1馬が4頭も揃っている豪華メンバーのこのレース。
 前走は千四のレースで、結果的には短い距離であったとのこと。
 今年は、二千あたりまで距離を伸ばしてみたいとのこと。

 最終追いでは、併走馬にクビ差遅れもキッチリ仕上がったらしい。
 得意の距離とコースで、伏兵が思わぬ仕事をしないかと。

阪神11R スターバリオンが出走予定。
 3走前のこのクラスで、徐々に追い上げて最後はタイム差なしの2着。
 その後、休養を挟んでの2戦、ともに1秒以上も離された7着。
 今一つ、この準オープンでは、好走できない同馬。
 やや、アタマうちの感もないではない。
 それでも、今回は時計のかかる初のコース、鞍上はリーディングジョッキーの川田将雅騎手なので・・・。
 動けるものか、否か。
 半々の期待感で応援。

[今週の大橋厩舎]
  土曜日:阪神8R ニホンピロマイティ、12R タイガーシード
      小倉4R ラッシュボンバー、12R ミキノティータイム
  日曜日:阪神4R タイマツリ、8R スズカアドニス
      小倉11R サンマルクイーン
           
 今週は、タイガーシード、ミキノティータイム、スズカアドニスなどに期待するかな・・・。

参考資料:サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他




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