咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

映画「津軽百年食堂」・・・

2012-04-18 23:06:06 | レビュー
 1年前公開された映画「津軽百年食堂」。昨日、WOWOWで放送されており、「津軽」の名前に惹かれ観てしまった。
 津軽の名前が入っているから、“津軽三味線”“ねぶた祭り”“岩木山と広大な津軽平野”などが取り込まれているものと期待していた。ところが、津軽三味線の響きもなく、ねぶた祭りのカットもなかったので残念であった。

 と、言うのも我が家も青森県へ旅をしたもので、その地を代表するこの二つの事象が当然見られるものと思っていただけに・・・。

 この映画の舞台は弘前市となっており、映画の後段では弘前城の満開の桜とその素晴らしい数々のカットが挿入されていた。

 映画の方は、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんと中田敦彦さんが主人公で、前者が舞台となる津軽蕎麦をメインにした大森食堂の4代目大森陽一、後者が初代大森賢治を演じている。4代目陽一は、三代目の父との確執もあって東京の大学へ行って卒業後、不安定な仕事で生計を立てながら東京で暮らしている。ところが、父の交通事故を切っ掛けに津軽に暫らく帰ることとなった。その東京暮しの日常のある日、ふとしたことからカメラマンの筒井七海と知り合って、彼女がこの物語に絡むこととなる。

 その現代のストーリーにシンクロするように初代の賢治が、津軽蕎麦の屋台から店を持つまでの苦労話が展開されている。

 足を骨折した父に代わって、蕎麦を打つがその蕎麦の味について、父から意見をされることで、再び東京に帰ろうと考えていた陽一。ところが、大好きな“ばあちゃん”の死を目の当たりにすることで、この地で4代目を継いで百年続いた食堂を守ろうと考えるようになっていく・・・。

 この映画の初代の賢治と4代目の陽一を演じている“オリエンタルラジオ”の二人は、時折見る番組のイメージが強くて軽いノリの演技に見えてしまう。本当はシンミリとするところなどが、ついついお笑いに見える始末であった・・・惜しいね。

 それでも、東京から久しぶりに帰ってきた陽一を地元にいる友人たちが暖かく迎え、友人ならの支援をする姿を見ていると津軽の人たちの気持ちいい心意気を汲み取ることができる。その人情豊かなところがいいね・・・。

 そして、何と言ってもクライマックスとなる弘前城の満開の桜、その満開の桜を愛でる多くの人々のシーン・・・とても、美しく思われた。上映時間106分。

 やはり、津軽三味線の音色が聞こえなかったので、少しストレスも溜まってしまうのは当方だけだろうか。(夫)

[追 記]~あらすじ~
 明治42年、弘前。大森賢治(中田敦彦)は、鰯の焼き干しを使った出汁が評判の津軽蕎麦屋台を営んでいた。賢治が使う焼き干しは、戦争で夫を失ったトヨ(早織)が幼い娘フキと共に、青森から仕入れるもの。トヨに淡い想いを抱く賢治は、2人で店を持つことを夢見ていた。現代の東京。バルーンアートで生計を立てている大森陽一(藤森慎吾)とカメラマンの筒井七海(福田沙紀)が結婚披露宴会場で出会う。うっかり七海の照明器具を壊してしまった陽一は、弁償の代わりに七海とルームシェアすることに。偶然にも、2人とも出身は弘前。陽一の実家は、弘前に100年続く“大森食堂”だった。四代目の彼は、中学生の頃から父の哲夫(伊武雅刀)に津軽蕎麦作りを仕込まれてきたが、父との確執から家を飛び出し、東京で暮らしていた。
 だがその心中は、故郷に対する捨て切れぬ思いと将来への不安に揺れる。そんな時、哲夫が交通事故で入院という知らせが届き、一時帰省を決める・・・。
(出典:Movie Walker HP 抜粋)


(出典:Movie Walker HP 抜粋)

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