咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

不可思議な政治家・・・

2011-10-06 22:32:00 | 報道・ニュース
 外国人からの献金を規制している政治資金規正法、ところが、「外国人であることを知らなかった」と、一言あれば許されると思われても仕方ないことが起こった。市民団体から菅直人前首相の政治資金規正法違反罪(外国人からの献金を禁止していることへの違反)での告発について、東京地検特捜部はその告発を不起訴処分にしたとのこと。

 検察側は「故意を認める理由がない」との理由で、不起訴処分としたらしい。つまり、「外国人であることを知らなかった」が通ったことになる。これでは、何のための政治資金規正法なのか全くその意味をなしていない。外国人男性に返金した領収書の提出を国会で求められていたが、それも有耶無耶にして・・・今ごろはお遍路の最中とか。身を清めたいのであれば、そのまま、政治家を辞めて仏の道を追求されたらどうか・・・もし、日本人であれば。

 潔さをモットーとすべき日本人・政治家であれば、当然のことながら政治資金規正法の禁止事項に関しては神経をとがらせて、献金相手の素性なり企業なりをキチンと調べ上げるところである。

 やはり、菅直人前首相の資金管理団体が、日本人拉致事件の容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に巨額の政治献金をしていたくらいであるから、日本国よりも北の方の外国への思い入れが強いのであろう。

 そのため、日本人が連綿として受け継いできた恥の文化、潔さなどと言ったものは持ち合わせていない方であると思えば納得もできる。


 今、一人の大物政治家・小沢一郎元民主党代表についても不可解である。本日は、検察審査会が2度にわたって議決し、強制的起訴を行った初公判が行われることとなっている。政治資金規正法の虚偽記載罪に問われたもので、既に先日3人の秘書などについては、東京地裁で有罪が確定している。

 また、国会の方でもこの案件について、「政治とカネ」の問題を明らかにすることを含めて小沢元代表の証人喚問を自民・公明両党で提出するとのこと。

 小沢元代表は自らにやましいことは一切ないと言明しているが、それならばいつでも国会の場に出て自らの言葉で国民を納得させるようにキチンと説明すればいいと思われるが、この問題から“逃げの一手”としか国民の眼には映ってこない。

 これまでにも国会の場で何度もそのチャンスはあったはずであるが・・・やはり、言うに言えない何かがあるのかと勘繰らざるを得ない。

 例の土地購入資金4億円の出処に関しても、その説明は二転三転しているとの報道もあった・・・今までに何度も。

 いくらなんでも子分のような立場の秘書たちが、4億円ものお金を親分に相談もなく自在に土地取引に使えるとは到底考えられない・・・と、思っているのが、国民の大多数であり政治家諸氏の大半であろう。

 さらに、小沢元代表にとって有能な秘書3人が有罪になっており、そのうちの一人は石川知裕衆議院議員である。そのことからも当然親分の小沢元代表が、その石川議員に辞職を促し、自らも子分らの不始末の責任を取って議員を辞職して、一旦、ケジメをつけてそれぞれの身の潔白なりを証明するよう働きかけるべきと思われる・・・本当に秘書共々潔白であれば。

 そのような潔さと言うべき行為こそが、「日本人が連綿として受け継いできた恥の文化」であり、それこそが本来の日本人の心である。

 現内閣の野田佳彦首相、自らの政治信念に照らし合わせれば、菅前首相の不可解な政治献金の案件、小沢元代表の国会招致の案件なども国民に納得が行くように手際よくやってもらいたい。それこそが、この2年間の政治不信の回復と国の行く末を見極める好機であるが、いかがなものだろうか。

 最も、このドジョウ首相も今までの政治姿勢を放棄して泥に潜ったまま出てこないようである・・・例えば靖国参拝問題でも逃げている。これでは、この2年間の素人首相、素人内閣となんら変わらないと思われる。

 いつになったら、国家の利益と国民の利益を守ってくれる政治が行われるのであろうか。不安は尽きないご時世である。

 当方が、愛してやまない池波文学、その著者が執筆している「男の系譜」には、次のような文章がある。正に真理であろう・・・。

 「政治というものは、汚いものの中から真実を見つけ出し、貫いて行くものでしょう。それを、『政治は正しい者の、正義の味方だ』といっても信用できない。・・・・・どんな人が政権とっても、古今到来、何千年何万年たっても、そういうことがあり得るはずがない」

 ドジョウ内閣には、その言葉を送りたい(夫)


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