ビター☆チョコ

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レオン

2006-01-29 | 洋画【ら】行
                    

NYの凄腕の殺し屋レオン(ジャン・レノ)は一鉢の観葉植物とひっそり街の片隅で暮らしている。
レオンが暮らすアパートの隣の一家がヤク中の麻薬捜査スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)の一味に惨殺された。
運よく難を逃れた隣家の娘、マチルダ(ナタリー・ポートマン)がレオンの部屋に逃げ込んでくる。
レオンが殺し屋だと知ったマチルダは、殺された家族の敵を討つためにレオンの元で殺し屋になろうとする。
初めは拒んだレオンだったがマチルダに押し切られ、二人の奇妙な共同生活が始まる。



基本的に痛い映画や戦争映画は苦手なんだけど「レオン」は特別。
バンバン人は撃たれるし、ばたばた死んでしまうし確かに辛いんだけど、時々観たくなる。

レオン(ジャン・レノ)は大人なんだけど、若い時の傷を引きずって大人になりきれないで苦しんでいる。
マチルダ(ナタリー・ポートマン)はまだ12歳。でもすでに心は大人で、まだ子供っぽさを残した外見とのギャップを持て余してる。
そんな自分に戸惑ってる二人が惹かれあっていく様子がとても私の心に痛いのだ。
痛くてたまらないから、今日みたいな晴れたうららかな午後にふと観たくなってしまう。
夜は駄目だ。観れない。
きっと痛さを引きずって眠れなくなってしまう。

「君は俺に生きる希望を与えてくれた」
これは最高の愛の告白ではないのか。
マチルダを無理やり逃がすシーンは、二人の年齢差を忘れてしまうラブシーンだと思う。
そして全てが終わった後、マチルダの。。と言うか女の持ってる強さをひしひしと感じる。
レオンが残した鉢植えを大地に植えるマチルダ。
あれほど愛したレオンのことは、もう思い出になろうとしているように見える。
12歳の女の子が遭遇するにはあまりにも過酷な出来事も、すでに彼女の中では過去のものなのだ。
私が感じる痛みは、たぶんレオンに対するものなんじゃないかと思う。
マチルダはきっとこの先も強く生きていけそうな気がする。
いつでもどこでも、たぶん女は強いのだ。

舞台はNYではあるけど、ヨーロッパを感じさせる雰囲気。
ジャン・レノの渋さと哀しさ、時折見せる可愛らしさ。
ナタリー・ポートマン!13歳とは思えない演技力。美しさ、色っぽさ。
ゲイリー・オールドマンのイカれた麻薬捜査官はかなり怖い。

怖いけど観たい。痛いけど観たい。そんな映画です。
















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