ブリー(フェリシティ・ハフマン)はひっそりとつましく暮らしている。
もうすぐ長年の夢が叶う。
夢とは完全な「女」になること。
ブリーはトランスジェンダー(性同一性障害)で、完全な女になるための最後の手術を1週間後に控えているのだ。
そんなブリーに突然17歳の息子の存在を知らせる電話がくる。
どうやらブリーが「男」でスタンレーという名前だった頃に、ただ1度だけの間違いから出来た子供らしい。
麻薬と売春でニューヨークの留置所に入れられてるという息子トビー(ケヴィン・セガーズ)を引き取りに行ったブリーは、行きがかり上、自分が父親だと明かさないままニューヨークからブリーの暮らすロスまでトビーと二人でアメリカ横断の旅に出ることになる。
公開初日の初回。
シネスイッチ銀座の前は列が出来ていました。
立ち見も出た様子でした。
お父さんだけど外見はお母さんのような、そして他人のふりをしてるブリーと、
親の愛を知らずに実の父を探そうとするトビーの珍道中。
二人の関係は恐ろしく複雑で、二人の置かれた状況はかなり悲惨だ。
ブリーはトランスジェンダーの仲間はいるけど、実の両親とは絶縁状態だし、
トビーが家出をして麻薬や売春に手を出した背景には、どうやら実母の自殺と継父からの性的虐待があるらしい。
どこまでも暗く深刻にできそうな題材をポジティブに描いている。
自分の性に違和感を持ちながら生きるということがどういうものなのか、想像すら出来ないのだけど。
自分の性を変えるという決断が、どれほど親や兄弟に波紋を投げるかというのは分かるような気がする。
衝突を避けるために離れて暮らしても、心の底ではいつだって気にかかってるのが親子。
恥じたり隠したりせずに、ありのままの自分を受け入れてもらうことが大切で、
そこから本当の愛情や信頼が生まれるのだろう。
エンディングに流れるドリー・バートンの歌。
行き先を知らなくても進むだけ
私というパズルを完成させるために
神は理由あって私を造られた
何度も転びながら
ただ今は旅を続けるだけ
。。。泣くつもりは全然ないのに。。。不覚にも涙がでた。。。。
悲しいわけじゃない。なぜか清々しい気持ちだった。
さて主演のフェリシティ・ハフマン。
ドラマ「デスパレートな妻たち」で主演している女優さんだそうなのだが
観てるうちにホントに「元おとこ」に見えてしまって、混乱してしまった。
演じた彼女自身も自分が男なのか女なのか分からなくなったほどらしいので、
かなり入れ込んで役作りをしたのだろう。
そしてトビー役のケヴィン・セガーズ。
私は今回初めて彼を知ったのだけど
「リバー・フェニックスの再来」と言われてるそうだ。
リバーというよりも、ちょっと私はガエルを思い出してしまった。
潔すぎる脱ぎっぷりとか(爆)目の力強さとかに。
これから彼がどんな役を選んで演じていくのか楽しみだ。
私も観終わった後に、自分に対して気合が入りました。
・・・と言っても、大きな悩みや目標があるわけでもないのですが(笑)
映画館を出る足取りが元気だったのは確かです。
伽羅さんもガエル君、好きですか!
まだ大きなスクリーンでガエルを観たことがないので、この秋にスクリーンで会えるのが楽しみなんですよ♪
ジョニー・デップの次に注目してます♪
私も最近よく、これからの人生のことを考えることが多いんですが、
自分らしく生きるためのヒントのようなものを感じ取りました。
もっと自分を大切にしていかないとなーと思いました。
美青年ケヴィン君のあのタダならぬフェロモンは、
まさしくガエルくん♪ですよね~!
好みのタイプの役者さんなので、
私もこれからも要チェック★していきますよ~!
ケヴィン君は、tomozoさんのおメガネにかなったみたいですね。
そう言われてみれば、金髪のケヴィンはリバーに似てたかも。。。
でね、あのキラキラは、意志の強さなんじゃないかと思うのですよ。
とにかくトビーの役がやりたくて、監督に猛アタックしたらしいですから。
たぶん自分の道をガンガン切り開いていくタイプなんだと思うわ。
さて、どんな方向に行くのか。また楽しみが増えたね。
確かにぬぎっぷりの良さはガエル君っぽいかも?
リバーが亡くなる直前、金髪にしていた事があるのだけど、この映画で金髪にした姿は確かに似てたなぁ~。
でも、才能なのかオーラなのか、なんだかキラキラして、目が離せない感じですよね。どうも今まの出演作ではホラー系が多いみたいで、この映画を機に、良い作品に出れるといいよね。
って、ケヴィン君の話に終始するtomozoでした^^;。
ブリーはホントに可愛かったです。
私なんかよりずっと女らしいですよ。
でも女らしく装う姿が、哀しくもありましたね。
自分の中の「女」イメージに一所懸命近づこうとして無理してるような気がして。
ケヴィンが次にどんな役を選ぶのか。楽しみです~。
オーリー、ガエル、そしてケヴィン。
目が離せない若手が増えますがジョニー命を貫こう思ってます。
≫。。。泣くつもりは全然ないのに。。。不覚にも涙がでた。。。。
悲しいわけじゃない。なぜか清々しい気持ちだった。
私もそうでした。ユーモアがたっぷりで、いたるところで「プッ・・」っと噴出すようなキュートさに溢れているのに・・・やっぱり泣いてしまった。
ところでケヴィン。顔はリバーっぽいですが、役者としてのカラーはガエルくんっぽいなあと思いました。今後がとっても楽しみです。
こちらこそTBありがとうございました。
「トランスアメリカ」。大きく宣伝もしてないけど
いい映画でしたよ。
「パイレーツ~」とは違う楽しみ方が出来ます。
確かにシネスイッチはネットで席を確保することが出来ないですよね。
でも、リザーブ席があったので、何か席の予約の仕方があるんでしょうね。
ぜひ、ご覧になってください。
主演の女優さん、元おとこにしか見えないんですけど、すごく可愛らしいんですよ。
女に憧れてる、女になりたい必死さやいじらしさが良く出てました。
私もまた寄らせていただきます。
ジョニーファンということで、どうぞよろしくお願いします。
コメントありがとうございました!
ワタシもこの作品とっても観たいと思ってます!
が、夏休みに入るとなかなか時間が取りにくいのと、シネスイッチ銀座は席の確保の為に並ぶのがちょっと苦痛でして・・・
主演の方は女優さんだったんですか~
予告を観た時は男の人に見えましたが、ホントに混乱しそうです(^^;
またお伺いさせて戴きますね♪
この映画、私はすごく好きです。
「人生って楽しいことばかりじゃないけど、悪くない」って思えます。
「プルートで朝食を」!!私も観たいと思ってたんですが見逃しちゃいました
どうだったでしょうか?
レビュー楽しみにしてますよ♪
実は私もゲイとかトランスジェンダー関係の映画ってすごく気になるんですよ。
思春期に竹宮恵子や萩尾望都の漫画とか読んでたせいでしょうかね。
自分の中ですごく美化されて残ってます。
ケヴィン・セガーズ。
リバーよりも精神的にタフそうで、ガエルのように何をしでかすか分からない危なさも感じます。
これからじっくりと観察していきたいです。
おもしろそうね~。私は「プルートで朝食を」を見てしまいました。最近確信しましたが、どうもゲイものとか、私好きみたいなんですよね~(笑)。だから、この映画もみたいです~。