ビター☆チョコ

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プロ

2008-01-27 | 日々のこと

昨日、考えさせられることがあった。
そんな深いことじゃないけど
はっとさせられたんだな。

ひとつは
あることを調べにあるカウンターに座った。
たぶん無理だとはおもったけど、一応調べてもらった。
私をカウンターに残して、担当のオネエサンは奥で調べてくれる。
しばし、ひとりでポツンと待つ。。
帰ってきたのは「無理です。ありません。」の答え。
なーーんか、もうそれ以上とりつくしまがないようなカンジだったので
そそくさとその店を去った。

でも、念のため、もう1軒回ってみる。
やっぱ、無理そうだったんだけど
担当のオネエサンがPCを操作しながら、電話をあちこちにかけながら
こちらの話を聞いてくれて
なんとか予算オーバーを最小限にとどめて、ちゃんと話をまとめてくれた。
その間2時間(驚)

予算オーバーは多少痛かったけど、オネエサンの心意気に参ったというか。。
不思議と損したとか、そんな気持ちはなくて、
あのオネエサンにがんばってもらったんだから、いい買い物をしたんだ。。という気持ちになったんだな。
そんで、もしあの結果が「残念ですけどありません」だったとしても
あれだけがんばってもらったんだから、もうホントに無理なんだと
すんなりあきらめられたような気がするんだな。

もうひとつは夜。
久々にダンナと呑みに行った。
店はまかせる。。というのでダンナにはどうかなーと思いつつ
私の好きな店に。
週末は混むので6時ごろ電話してみたら、案の定満席で
8時なら席が空きますよ。。というので「カウンターがいいな。」と頼んでおいた。

けっこうカウンターが好きなんだ。
2人なら、カウンターがちょうどいい。話も近いし。

驚いたのはその先。
席に着くと
「お久しぶりですね。年明けて初めて、ですね。」と言われたのだ。
いや。。年明けどころか、娘と二人で秋ごろに来たのが最後だ。
リップサービスかな?と思いながら
ダンナには「よっぽどうるさくて印象に残ってるんじゃないの?」とからかわれながら
でもやっぱ、悪い気はしないんだな。

リップサービスじゃないとわかったのは
辛口の白ワインを見繕ってもらった時のこと。
ここはそういう頼み方をすると、3種類ぐらい見繕ってくれてテイスティングさせてくれる。
ワイン通でもないのにワインを呑みたい人、にも優しいのだ(笑)

この間、私が呑んだワインをちゃんと覚えていたみたいなのだ。
ひとつずつのワインの産地を教えてくれて
3つ目のワインを呑もうとしたとき
「これが、例のチリの、です。」と言ってくれたのだ。
ああ、そうだ。
この間きたときも、テイスティングして、結局、チリのワインを呑んだのだ。

まったく常連でもなく
大盤振る舞いをするわけでもなく
たまーに、ひっそりと来て、ちょこっと呑んで帰る客の顔をちゃんと覚えてる。
そういう接客の姿勢に、感動してしまった。

もちろん、たまたま前に来たとき
彼がカウンターの中にいて、ワインを選んでくれた、というのもあるかもしれないけど
それでも、膨大な数の客のひとりに過ぎないのに。。。

昨日の彼は、もうカウンターの中にいなくて
シャツの色も一人だけ違って
もしかしたら、新しい店長さんになったのかもしれない。
そうだとしたら納得の人選だ。

結局、
先のオネエサンにしてもワインの彼にしても
感動したのは、「一人の人」として接してもらったことなんだよね。
流れ作業やマニュアルじゃなくて
ちゃんと、事情や好みを持った個人して扱ってくれるってことが嬉しいんだよね。

これは私の仕事にしても同じことで
長いこと通ってる患者さんは、自分の事情を把握してるものとして
こちらに話しかけてくることが多い。
でも、未熟なことに、把握できてないことも。。あるんだよね。
ひとりひとりをちゃんと覚えること。
今のことだけに目が向きがちだけど
過去のことまで頭に入れるか、
頭に入らなかったら
患者さんと向き合う前に、カルテにざっと目を通すぐらいの
心配りは必要なんだろうな。。と。
反省もしたのでした。

プロの仕事って気持ちのいいもんだ。