夕方、早いうちから
煌煌と明かりをつけるのは好きじゃないので
ひとりでいる時は
自分がいる周りの最小限の明かりだけ
つけている。
この季節だと
ストーブの火の明るさだけで
ストーブの前で
ぼんやりしていることもある。
ただただ、ぼんやりしている。
なにか考えているような
なにも考えていないような。
そんなことをしてる時に
誰かが帰ってきたりすると
いったい、なにごとかと
思うらしいのだ。
かなり、疲れ果てて
落ち込んで見えるらしい。
あっという間に
部屋中、明るくされて
私の夕方のひとときは終わる。
くっきりと明るい部屋。
テレビの音。
外から運ばれてきた
ざわざわした空気。
そんなものに急かされるように
夕飯の仕度が始まる。