先日、飯山市に所用があって行ってきました。10年ほど前に、短期間ですが、この街に所在する会社で働いたことがあって、親しみのある街です。帰りに、パティスリー・ヒラノという洋菓子店でケーキを買ったのですが、駐車場が広いうえに、店内にもたくさんのお客様がいて、昔より繁盛していました。たくさんのミュージシャンを集めたアルバム。
MACOY TYNER (マッコイ・タイナー)
TENDER MOMENTS (BLUE NOTE 1967年録音)
マッコイ・タイナーは、数多くのリーダー作をはじめ多くの録音を残しています。キャリアが長いので膨大な量があり、時期により音楽の傾向も異なりますが、僕は、コルトレーン・グループに参加していたころのインパルス、それに続くブルーノート、マイルストーンレーベルのアルバムは、好きなものが多く今でもたまに聴いています。
ラージグループによる録音です。メンバーは、リー・モーガン(tp)、ジュリアン・プリ―スター(tb)、ジェイムス・スポルディング(as,fl)、ベニー・モウピン(ts)、Bob Northern(french horn)、ハワード・ジョンソン(tuba)、マッコイ・タイナー(p)、ハービー・ルイス(b)、ジョー・チェンバース(ds)。スポルディングやチェンバースが起用されていて、彼らの演奏も注目されます。
曲目は、マッコイ・タイナーのオリジナルです。「Mode to John」、「Man From Tanganyika」、「The High Priest」、「Utopia」、「All My Yesterdays」、「Lee Plus Three」の全6曲。楽器編成、メンバーの顔触れ、そして、オリジナル曲の提供と、タイナーの意気込みが伝わってきます。オリジナル曲はつまらなければどうしようもないのですが、「Mode to John」や「Utopia」をはじめメロディもいい線をいっています。
9人編成の大型コンボによる演奏は、柔らかくて色彩感豊かなすっきりとしたアンサンブルに加え、各人のソロもまとまっています。アンサンブルから飛び出すタイナー(p)のタペストリー状のソロはかっこよく、しかも抑制があって、後年の弾き過ぎがありません。熱気を帯びた「Mode to John」、アンサンブルが美しく抒情的なメロディの「Utopia」、バラードでコール・アンド・レスポンス的な構成の「All My Yesterdays」と、傾聴すべき曲が続きます。ジョー・チェンバースの力強く鋭いドラムスも印象に残ります。
【パティスリー・ヒラノ】
住所:長野県飯山市中央橋通り2228
電話:0269-62-2316
ホームページ:p-hirano.com
お店の外観。ケーキなどお菓子の紹介は、お店のホームページをご覧ください。
喫茶店の入り口。満席の張り紙が出て、待っている人たちがいました。
お菓子屋さんの入り口。
道路を挟んだ駐車場。広くて驚きました。