安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アン・バートン BALLADS AND BURTON

2019-06-26 20:06:45 | ヴォーカル(A~D)

札幌市では、数は減ったものの中古レコード店が営業をしていて、まだまだレコード探しも楽しめます。まず、地下鉄南北線幌平橋駅近くにあるディスク・エヴァンスへ行き、試聴させてもらったアン・バートン(vo)のレコードの盤質が良かったので購入。次に、市電に乗って音楽倉庫タナカへ行きましたが、こちらは日本盤中心に在庫が豊富でした。エヴァンスで購入したレコード。

ANN BURTON (アン・バートン)
BALLADS AND BURTON (Artone 1969年録音)

  

  

オランダの歌手アン・バートン(vo,1933~89年)は大好きな歌手で、このアルバムのオリジナル盤は持っていたのですが、今回、ディスク・エヴァンスで聴いたものの盤質がそれより良かったので、即購入しました。これは、はるか昔に、下北沢のDisk Union店頭で聴いて、ウェットな歌声、絶妙なテンポ感に飛びついて国内盤レコードを購入して以来の愛聴盤です。

メンバーは、アン・バートン(vo)、ルイス・ヴァン・ダイク(p)、ジャック・スコルス(b)、ジョン・エンゲルス(ds)。4曲にルディ・ブリング(ts)が加わります。ルディ・ブリング(ts)とルイス・ヴァン・ダイク(p)が随所でソロをとり、伴奏もなかなか見事です。

曲目は、「A Lovely Way To Spend An Evening」、「Try A Little Tenderness」、「Bang Bang」、「Someone To Watch Over Me」、「Shadow Of Your Smile」、「It Never Entered My Mind」、「That Old Devil Called Love」、「Here's That Rainy Day」。スタンダード曲ばかりですが、「Bang Bang」は、シェールのヒット曲をジャズ化したものです。

心に沁み込んでくるような、温もりがあり、しっとりとした歌声に癒される作品。アン・バートンにはたくさんのアルバムがありますが、最初の「Blue Burton」と、続くこの「Ballads and Burton」は格別です。一言一言かみしめるように歌われる「A Lovely Way to Spend An Evening」、アン・バートンの個性が出ているバラード扱いの「Shadow Of Your Smile」、情感豊かな名唱といってよい「It Never Entered My Mind」、歌詞がダブルミーニングで、切々と歌うバートンによく似合う「Here's That Rainy Day」など全て素晴らしい。 

【ディスク・エヴァンス(Disc Evans)と音楽倉庫タナカ】

地下鉄幌平橋駅

ディスク・エヴァンス(Disc Evans)

エヴァンスの店内。壁に取り付けたスピーカーからよい音が出てきます。

市電の東屯田通駅で下りれば、音楽倉庫タナカはすぐです。

音楽倉庫タナカ。