安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エルヴィン・ジョーンズ DEAR JOHN C.

2013-10-20 10:08:43 | ベース・ドラムス

10月13日の夜、下伊那郡阿智村清内路に約280年前から伝わる「手作り花火」の諏訪・建神社への奉納を見学に行きました。住民有志で作る「下清内路煙火有志会」の会員(25人)が、8月下旬から1月半かけて作り上げた花火です。炎を吹き上げながら回転する仕掛け花火や、長い筒花火の「大三国」が披露されました。神社の境内は狭く、すぐ目の前で繰り広げられる、火の粉の乱舞は迫力満点でした。炸裂するドラムスです。

ELVIN JONES (エルヴィン・ジョーンズ)
DEAR JOHN C. (Impulse 1965年録音)

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エルヴィン・ジョーンズは、ジョン・コルトレーン・グループのドラマーとして名を馳せましたが、その間、自らのリーダー作を3枚インパルス・レーベルに録音しています。コルトレーンの元を離れてやりたいことをやったのか、作風もバップからハードバップ、ややフリーがかったものとあって、僕はどれも好んでいます。とはいえ、やはり彼のドラミングを聴くとコルトレーンを思い出します。

メンバーは、エルヴィン・ジョーンズ(ds)、チャーリー・マリアーノ(as)、ローランド・ハナ(p)、ハンク・ジョーンズ(p)、リチャード・デイビス(b)。マリアーノ(as)が存分に吹いていて、彼としても快心の演奏だったのではないでしょうか。アルト・サックスの音色もいいです。デイビスの重量級ベースも注目されます。

曲は、ジャズ・オリジナルが主ですが、「アンソロポロジー」や「エヴリング・ハプンズ・トゥ・ミー」といった有名曲が入っています。ボブ・ハマー作「Dear John C.」、ジーン・ギフォード作「Smoke Rings」、ミンガス作「Love Bird」、アンソニー・ニューリー作「Feeling Good」、パーカー作「Anthropology」、フランク・シナトラのトミー・ドーシー楽団在団時のヒット曲「This Love of Mine」、エリントン作「Fantazm」、ボブ・ハマー作「Ballade」、マット・デニス作「Everything Happens To Me」の全9曲。バップからポップス曲まで、多彩な選曲です。

エルヴィン・ジョーンズ(ds)の多様でリラックスしたプレイが楽しめます。「Dear John C.」は、コルトレーンに捧げられた曲で、モーダルですが、マリアーノ(as)は抵抗なくプレイし、ローランド・ハナ(p)は、マッコイ・タイナーを想いおこさせ、コルトレーン・グループの雰囲気を感じさせます。バラードの「Smoke Rings」や「Feeling Good」では、マリアーノの美しい演奏に浸りました。「Everything Happens to Me」をはじめ、エルヴィンはエネルギッシュなプレイを展開していて、ドラムスだけを追いかけて聴いても飽きません。

長野県下伊那郡阿智村下清内路の手作り花火2013/10/13】


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