41歳…マンマの『肺がん末期宣告からの闘病記』

41歳に肺腺がん末期で余命宣告
手術と抗がん剤を経て復帰するも 1年後に転移発覚
…再度 癌との闘いが始まりました

「生きる」って・・・?

2010年07月05日 16時34分58秒 | 日々つれづれ…


・・・ずっと空いていた隣のベッドに、今日、新しく人が入ってきました。




姿は見てないのですが60代以上でしょう。具合はかなり悪そうです。

奥様と2人で来てたのですが、「もう帰るから。」「まだ何かあるの?」などと、

手続きが終わり次第、帰りたがる付き添い妻。




その後、ベッドに訪問する看護士や医者との話を聞くと、どうやらすでに終末期で

治療というよりは、痛みコントロールを中心とした入院のようでした。



さらに、有事の際の連絡網の確認など、縁起でもない話がどんどんと飛び交う。

まず最初に妻の携帯に連絡して、続いて息子の携帯に・・・。






今はその方は付き添いの奥様も帰り、一人になってベッドに横になっています。

眠りにつきたいにも痛くて寝つけず、寝返りが苦しそうです。





その時、ふと考えてしまいました。この人にとって「生きること」って何だろって。




恐らく治ることのない状態、この先良くなって家に帰るのも難しいかも知れません。

知る人の誰もいない、自宅からも距離のある病院のベッドで一人、

食事もとれない、ゆっくり寝ることさえもできない、でも生きていかなくてはいけない。




奥様もきっと、最初からこんな感じではなかったんだと思います。

長い闘病に身も心も生活も疲れて果てている様子が、容易に感じ取れました。





そして、そこで「自分はどうなんだろう。」と我に返ってしまい、

情けないことにそれ以上考えるのが怖くなってしまいました・・・。





何の為に今、このツライ状態を我慢しているの?

ずっと病院から出られない、家族にも苦労をかけてお金ばかりがかかって・・・




でも「生きてさえいれば」いいの?




この先、充分な仕事に復帰できるかどうかもわからない。

そんな中、この状態でこの先、僕の「生きる」ってことが何かをしっかりと考え、

残り限られた時間の中で、それを積み上げて行かなければいけない。




色々ある中で間違いなく一番大切なことは、家族。

彼らのために、残された時間をどう使うのがいいのかを考えて、実践していきたい。



今ならまだ動ける。これ以上後悔しないためにも・・・。




- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ランキングはじめました!クリックしていただけるとうれしいです♪
▼     ▼     ▼     ▼
にほんブログ村 病気ブログ がん・腫瘍へ 人気ブログランキングへ
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

最新の画像もっと見る

コメントを投稿