ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

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《読書》長井好弘『新宿末広亭-春夏秋冬「定点観測」-』アスペクト

2006-05-08 05:06:33 | 読書

●〔30〕長井好弘『新宿末広亭-春夏秋冬「定点観測」-』アスペクト 2000
(2006.05.02読了)
 枕上の書としました。著者は読売新聞編集局文化部次長。この本は「新宿末広亭に一年間通いつめ、全芝居(七十三番組)を記録」(p.9)しようとした著者の試みを綴った本です。
 御存知のように寄席の番組は10日交代でそれぞれ昼の部、夜の部があります。だからひと月6番組。1月上席のみ一部・二部・三部なので、年間で73番組になります。
 この試みは著者が急病で入院したため、友人X氏が代演した部分がありますが、結果的に全番組記録には成功しています。著者の文章に芸があるせいか、結構飽きずに読み通すことができました。演者に対する厳しい指摘もありますが、それは愛情故にのことでしょう。 前にも書きましたが、私はまだ寄席へ行ったことがありません。寄席への思いがますます募りました。
 なお、もともとは「今朝の浅草・江戸ネット」で連載されたものです。現在もそのサイト上で読むことができます。また、番外編として「闘病日記」もあります(これは本書には載っていません)。