やさしさを

生きていく道をみながら

アームバンドは輪ゴム

2013-11-15 22:12:48 | 日記
半麻痺の私でも一応主婦をやって居ますので、手首を出して水仕事をする折には、所謂腕まくりをしたいのですが、上手く出来ないので、アームバンドを使うのですが、今までに幾色も買ったり、作ったりしましたが、どれも使い勝手が余り良くなくて居ました。 何故かもう何十年も前(?)この家に来た頃の御近所に、お年寄りと、二十歳前の娘さんと二人暮らしの方に親しくして戴いて私はその方を「おばさん々」とお付合いさせて頂きました。 新潟の方で、農家の娘さんです。多分大正年間の事と思いますが日本全体が不景気で田も畑も不作で、「田んぼを売るか娘を売るか」と親が悩んで居るのを聞いて、田を手放しては、生きていけなくなるので「私が働きにでます。」と言ってこの町へ来たという話をお聞きしました。其の話を聞いた時,一種の感動の様なものが胸に湧いたのをはっきり覚えています。其の世代には、おばさんだけでなく、他にも幾つも在ったのであろうと思われたのです。 凄いな!! とも思いました。只おばさんは、この町の老舗のお菓子屋さんのお手伝いさんを勤め上げて今が在る事は、良かった事と思ったのです。 さて話は、其のおばさんの腕に何時も輪ゴムがはまっていたそです、其の頃は和服でエプロン(和服用)を着ていたので袖の汚れは護られていたはずと、(何の為に必要)か、聞くと「仕事によってはもっと腕を出さなければならないから。」との答えでした。そこで私は、亦々このおばさんは、きっとお国の新潟を出て此の町へ来た時からずっと此の誠実さで働いてきたのっでしょうと、しみじみと、感動してしまいました。 その事を思い出して私も輪ゴムをセーターの袖に嵌めて見ました。軟らかいので袖が思った様に出来て、(此れはいい)当分は此れで行こう。と思っています。 長い思い出話でした。 小母さんは、天国でも、一生懸命働いているでしょうか。安らかに...とお祈りいたします。   (-_-)


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