さそりのらびりんす~ヅカへのつぶやき~

気が向いたときにヅカのことを書いてます。
劇団に物申したいことはたくさんありますが、宝塚ファンは今後も続けます。

「虞美人」千秋楽

2010-04-13 09:56:35 | 花組
「虞美人」の千秋楽を見てきました。
初見が楽ってどうなのよ?って感じなのですが
ま、なんとか見られて良かったです。

「項羽と劉邦」といえば、高校時代漢文で読んだ
「虞よ虞よ汝を如何にせん」
しか覚えてない。(爆)
それ以外は項羽の方が強かったのに
劉邦にだまし討ちされて、最後死んじゃったんだよなあ。
とか、本当にその程度の知識。

まあなんとかなるだろうと思って見に行ったらば
聞き慣れない中国の役名に???となり
ストーリー展開に頭が追いつかず
1幕はうっかり眠気と格闘するハメに。(笑)

観劇にはドリンク剤が必須だわあ。
余程、朝飲もうかと思ったんだけど
その時は元気だったので不必要だと思ったのよね。
今度からはどんなときでも観劇=ドリンク剤で覚醒させることとします。

で、気を取り直して2部。
こちらは全く眠気が来ませんでした。
2幕のほうが迫力もスピード感もありますね。

全編を通して、1幕に多少たるい場面があったとはいえ
衣装・装置は豪華だし、音楽も良いし
おいおいと突っ込むような場面もなく
非常に良くできた作りだと思いました。
なんといってもまとぶ=項羽が見事な当たり役でした。
間違いなく代表作になるでしょう。
彼女得意の押し出しの強さが役にはまって
負け知らずの強い将軍、一本気で疑うことを知らないという項羽にぴったり。
まさに堂々たる主役ぶりでした。

タイトルトール虞美人の彩音ちゃん。
虞姫ってあまり個性の強くない、(中国には珍しい)控えめな女性だから
彼女としてのドラマは乏しいけれど
清楚で楚々としている役が彼女にぴったりでしたね。
項羽に愛されて愛されて死んでいくという役で
最後に相応しい役だったのではないでしょうか。
トップになった頃は技術的に非常に怪しかったけれど
ちゃんと成長して花を咲かせての退団ですね。
娘役はこうやって男役に見守られて退団するのが幸せだなあと思うほど
まとぶの彩音ちゃんへの愛を感じました。

劉邦の壮ちゃん。
イマイチはっきりしない、奥さんに頭のあがらない
頼りなげな役がぴったりでした。
私のイメージによる劉邦はずるがしこく汚い男。
宝塚にあわせて多少変えたのでしょうか。
壮ちゃんもまとぶも豪華な華やかな衣装が良く似合うので
二人揃ってせり上がった場面は壮観でしたね。
ただ、ちょっと不満なのが、
最後の場面、なぜ銀橋を渡りながらソロを謳わせて貰えなかったのか?ってこと。
このあたりが劇団の扱いの微妙さを表しているのかなあ。。。

娘役は総じて役が小さくてお気の毒でした。
一花ちゃん、きらりちゃん、由舞ちゃん、れみちゃんと美人揃いなのに勿体ない。
二番手娘役としては破格の扱いといえる
桃娘の望海風斗はすごく上手くてびっくり。
セリフの発声も自然だし、娘役といわれても全く違和感ありません。
でも、この役はれみちゃんで良かったんじゃないのですかね?

れみちゃんも劇団の都合であっちこっちと異動ばかりでお気の毒。
アリスちゃんも退団しちゃうし、去年のあいあいといい
トップに相応しい容姿と実力のある娘役たちが報われなくて可哀想です。

と、話はそれましたが
お芝居終わってからのサヨナラショー。

昔はトップ娘役が単独で辞めるときには1曲歌うぐらいだったのに
最近はすっかり豪華になりましたね。
「HOME」
「あごでうけとめて」
「エキサイター」
「ミー&マイガール」
最後はまとぶとのデュエットダンスで終わりでした。
退団者が3人ととても少なかったので
同じく退団の愛純もえりさん、花織千桜さんは一緒に出させて貰えて
良かったんじゃないでしょうか。

彩音ちゃんのサヨナラの挨拶にはいじらしくてついもらい泣き。
これは男役さん可愛がるわけですよ。
まとぶも最後まで彩音ちゃんがかわいいかわいい、でしたね。

舞台が終わって外に出ると雨
この雨の中、パレードを待つファンの人は大変。
本当にお疲れ様でした。
私は雨中に待ち続けると倒れそうなので一時避難し
出てくる瞬間をちらりと見ただけ。
でも、退団者の表情というのは、最高に晴れやかで輝いてますね。

次にパレードを見るのは水さん。
お願いだから楽に雨を降らさないでください。(笑)
コメント (2)
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