イルミネーション

彼が、

「吸い込まれそうなくらい
キレイだよ」

って送ってくれた写メ

「キレイだね～…」


こんなイルミネーションを見ながら彼と手を繋いであるきたいな…

そう言ったら彼が

「繋いだ手をポケットに入れてひとつのカイロを握るの、いいね(笑)」

って言った。


想像しただけで、気持ちが温かくなった


いつかふたりで一緒にクリスマスを過ごせる日がくるかなぁ…


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未来

闘病中、
手術して 入院して 薬を飲んで
治療してる時は、

あまり先のことは考えないようにしてた。

ガンになると「５年生存率」って言葉を気にするようになる。

５年後、自分が生きてる確率。

例え５年生存率が７０％だと言われても、
もしかしたら自分はそれ以外の３０％かもしれない

と思うこともある。


でもわたしは自分は絶対に７０％の方だって信じる性格

でもやっぱり
あまり先のことを考えると不安になるから、
せいぜい半年先、１年先がいいところ。

そうやって少しずつ生存率をクリアしていく。

気づいたら５年が経ってた

みたいな。


でも身体が健康になってきて
苦しい時の記憶が薄れてくると

だんだんと欲張りになってきて
頭が、２年後 ３年後の自分を想像してる。

そしてその隣には必ず彼がいる。

でもそれは、
わたしの勝手な希望的な未来。

でもでもそれが、
今のわたしの生きる希望なんだよね。


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切なくなるけど…

師走に入って少しずつ、
彼の仕事も忙しくなってきた。

寒いのが苦手な上に朝が早い仕事。

おまけに忙しいときたら、
残業の後はしんどいみたい。


仕事帰りにしてると、

イライラしてるのが伝わってくる。


彼の仕事場が来週からちょっと遠くなるから、いつもよりも早く朝は出勤することになる。

朝のが出来なくなるから彼が

「話せないのは寂しいやん」

って言ってくれたのが嬉しくて

「寂しいって言ってもらえるの 嬉しい…」

ってわたしが言ったら、

「当たり前やろ
じゃぁお前は寂しくないんか」

と、突っかかってきた…

「…そういう意味じゃぁなくて…何だか今日はやけにケンカごしだね…」

ってわたしが言ったら

「イライラしてる。」

って。


いつものわたしなら、
ムカッってくるんだろうけど

今日はそんな風には思わなかった。

わたしに八つ当たりするってことは、よっぽど身も心も疲れてるんだな…

って思ったから…。


確かに彼に強く言われた時は
ちょっと悲しかったけどでも

それで彼の気が少しでも晴れるならそれでいいと思った。

だって
そばにいてあげられないわたしには　他にしてあげられることが見つからないから…

何にも出来ない自分が情けなくて切なくて。

だから彼がイライラするなら、
わたしはそれを受け止めてあげたいと思った。

彼の仕事がハードなのはよくわかってるから、
せめてその辛さの捌け口になれればそれでいい…。


早く、少しでも楽になるといいね


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