あゆみ薬局に薬品は何品目あるでしょう?
2024年9月末の棚卸しデータによると、答えは1440品目です。同じ薬品で、バラ(100gとか100錠とかで購入)とヒート(10錠×10枚での100錠とかで購入)で分かれているので薬品名での品数はもう少し少なくなります。
その1440品目の管理をしているのが、在庫管理システム「薬VAN」。そして、その薬VANのお世話をするのが在庫担当のお仕事です。
日常的な発注や、突発的な薬品の手配やメーカー変更、発注量の調整などは全員で行っていますが、計画的な変更やエラー対応、見直し作業などは担当者が行います。
何年にも及ぶ流通不足続きの薬品事情に加え、10月から始まった選定療養制度で、薬品変更に追われる日々です。
ただ購入して変更すればいいというわけではありません。
使われなくなった薬品の期限切れや変更になった時の変更元の端数、薬価削除品など、あゆみ薬局のこの1年の薬品廃棄金額は59万円でした。
この金額を減らすため、できるだけ変更元の薬品を使い切れるよう、あらかじめ予想される最後の1回の使用量に合わせて他薬局からの小分けで端数を調達したり、一番使用量と在庫量がぴったりいく患者さんに最後の使用をお願いするメッセージを仕込んだりしています。社内での不動在庫があれば、自局で使えるものを引き取ったり、逆に引き取り依頼をしたりしています。
在庫担当の年間最大の業務は、年2回の棚卸しです。
すべての薬品の在庫数を数える棚卸し。数えるのは全員でやりますが、その後のデータ入力は在庫担当が行います。
以前よりマシになりましたが、納品未定のものも多く、薬VANの示す理論在庫と一致しないものが多々あります。
調剤中に落とした、砕けたなどの破棄・破損によるずれもあれば、発注がキャンセルされているのに、納品データがキャンセルされていないなどのエラーもあります。棚卸しでの数え間違いもあります。不自然な薬VANとのずれは確認が必要です。
この棚卸し入力、好きな作業ではあるのですが、時間的に余裕がなく集中力が必要なので、環境次第で結構なストレスがかかります。
在庫担当業務は、毎日やらなくてはならないことが発生するので、何をするか悩む暇がないのがいいところです。