今日は午前中、人間ドックへ。
結果は如何に?
さて、昨日に引き続いての海外調査報告です。
スウェーデンでも使用済み核燃料の直接処分が予定されています。
残念ながら写真撮影は許可されませんでしたが、地下50mの低・中レベル放射性廃棄物処分場に潜りました。
2.スウェーデン
スウェーデンでは、エストハンマル自治体フォルスマルク処分場予定地を訪れました。
フィンランドと同様、フォルスマルクも原子力発電所の立地地域であり、470m地下に3~4k㎡、長さ70kmにわたる最終処分場を建設中です。
キャニスタ6000本分(12.000t)を収容出来るトンネルは海底までも建設予定であり、ここは「海底にはトンネルを作らない」というフィンランドとの大きな違いです。
約120億クローネをかけて、国の建設受け入れと同時に建設と並行して処分を始める予定であり、2020年を目途としてフィンランドに次いで最終処分が始まる予定です。
スウェーデンも使用済み核燃料をキャニスタに封入し、その周囲をベントナイトで取り囲み、科学的及び力学的に安定した地層に定置します。フィンランドと同様に結晶質岩の岩盤が強固で安定した地域だからこそ、海底にまでトンネルを掘り、直接処分をすることが可能であり、“可逆性”も取り入れていません。
やはり“大きな自信を持って最終処分に取り組んでるという”自負心が感じられた事が印象に残っています。
また、何より住民の信頼を獲得する為に、民間企業であるスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)が全力を挙げこれまで住民合意を取り付けてきたことは、様々な啓蒙活動はもちろん、徹底した情報公開を行ってきたことに他なりません。日本の事業者も大いに見習うべき点だと思います。