今年も残り2週間。
振り返ってみると様々なことがありましたが、今年一番と言えばやはり「海外調査」でしょうか。
現地から多少ブログへアップしたり、道政報告会で報告はさせて頂きましたが、ブログでも改めてしっかりとした報告をさせて頂きたいと思います。
調査団としての報告書も出来上がりましたので、興味のある方はご連絡下さい。
近いうちにHPにも載せたいと思います。
「使用済み核燃料、最終処分場の先進地調査」を終えて
私自身はもちろん初めてで、28期以来4年ぶりとなった今回の海外調査は、大変有意義なものとなりました。
2013年10月15日から23日までの9日間、時間に多少の余裕があったのは移動日の20日(日曜日)、フランス国内を移動するまでの半日だけ。
その他は視察地が都心から離れた立地にあることも影響して、朝から夜までびっしりと視察が続きました。5時、6時にホテルを出発し、戻るのは20時、21時とい言う日もあるくらいハードなものでした。
道民の皆さんの血税を使っての海外調査ですから、当然で有ると言えばそうですが、批判の多かったこれまでの海外調査とは、ひと味もふた味も違った充実した内容であったと自負しております。
以下、国ごとに私の所感を述べさせて頂きます。
1.フィンランド
フィンランドでは、ユーラヨキ自治体オルキルオトの「オンカロ」と呼ばれる最終処分場予定地を訪れました。
オルキルオトはもともと原子力発電所の立地地域。
高レベル廃棄物処分場として既に500mまで掘られておりますが、ここ(いわゆるオンカロ)に入ることは出来ずに低レベル・中レベル廃棄物処分が行われている処分場内にバスと徒歩で入り、実際に視察しました。
フィンランドの特徴は世界最初の最終処分場として、2020年頃には使用済み核燃料をキャニスタに封入しその周囲をベントナイトで取り囲み、科学的及び力学的に安定した地層に定置する事が決定していることです。
何よりも結晶質岩の岩盤が強固で安定してる地域だからこそ、使用済み核燃料の直接処分が可能である訳で、“可逆性”も封印して最終的にはトンネルを埋め戻すとしています。
担当する民間企業・POSIVA社の説明員が「この地帯は毎年0.5cm程隆起を続けているものの、10万年先のことは分からない。今我々に出来るベストの選択である。」と、自信満々に話していたことが印象的でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます