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2010年度の木造建築学校 匠組 終了

2011-04-12 18:49:31 | 日々の研鑽
先日、2010年度吉田桂二先生の木造建築学校 匠組が
無事終了しました。

地震の影響で、一カ月遅れとなった終了式。
全国から集まる皆の中には、福島・郡山の方もおり、
東北新幹線がストップしても、高速バスで駆け付けたという。
無事の顔を拝めて本当に嬉しかった。

さてこの一年、実は作図スランプに陥り、
殆どの課題に手が付けられない状態でした。
「方丈記」にハマったのも同時期であり、
無常観の中での建築提案・・その糸口が見えず悩みました。

そこで、起こった311東日本の大震災。

非常に衝撃的で、今後自分が提案する建築にとって、
避けて通ることなど考えられなくなりました。

その想いを掘り下げて、今回の課題を仕上げたのですが、
(お陰で期限を大幅に遅れてしまった)

かえって、この一年悩んでいたことの糸口が見え、
方向性が定まったように思います。

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「みんなの家」

諸行無常の世の中で、頼れるものは何ですか。

物に頼るのではなく、人との繋がりが活力となる。
共に力を合わせることで、あらゆる可能性が広がる。

建物は簡素でシンプルに。平屋で行ける。
物は必要最低限におさえること。小さい間取りで行ける。

内部は襖で可変性を持たせ、
様々な場面に対応できる平面・間取りとする。

グローバルなインフラに頼らない。
水道光熱は自己完結性を持って良い。
原始的で、かつ未来的なシステムを導入する。


4尺(1,212mm)グリッドを基本とした、
以下の建物を提案する。

16尺(4尺×4)角の空間が“隠れ内陣”となっており、
そこに、4尺幅の外周が付く構造。
内陣16尺角はカボチャ束で方形屋根を掛けることで、
内部はドーム状となり、中心性(求心性)を表現しました。








軒高は7尺と、低く、バランス良く。

吉田桂二先生からは、

「エコ生活実践の場であり、間取りの可変性は農家に繋がる空間をつくる。
“欲を断つ空間” 座禅の物である。」

との講評を頂きました。

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