【AI時代の錬金学/ITコンサルタントが『理解する』方法-ドメインモデル】
これまで、一般論で『理解する』という行為について考えてみた。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:47
ところが「相手を理解する」「話を理解する」「意味(意図)を理解する」等々、『理解する』という行為の『対象』自体が広範で多様であるために、その『意味内容』は抽象的でなかなか『理解』しがたい。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:47
そこで今回は、私のようなITコンサルタント(またはシステムアナリスト)の仕事で、日々日常的に体験している『理解』について考えてみよう。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:47
ITコンサルタントの仕事とは、一言で言うならば、
「お客様(企業)の課題を理解し、(ITを利用して)解決する事である」と云えよう。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:48
そして、その仕事の流れは、
① 企業とその業務の現状を理解する。
② 企業とその業務の問題点を把握し、課題を抽出する。
③ 課題の解決策を提示する。
④ 企業とその業務を改善する。
という様に捉える事ができよう。
すなわち「お客様… twitter.com/i/web/status/1…
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:48
ここで対象となる「お客様業務」には、業種や業態に応じて様々な種類がある。
それぞれの業務領域(業務ドメイン)に特化して、専門的に活動しているコンサルタントも多い。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:52
また、私の様に医療、介護福祉、販売、製造、物流、在庫管理、金融、公共サービスなど経験が多方面に渡り、むしろそれらの既存業務を統合して、新たなビジネスモデルの創出や改善を得意分野としているITコンサルタントもいるのである。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:52
ここで問題になる事は、その業務対象の多様さと、『理解を必要とする事柄』の広範さだ。
当然、その仕事を遂行するためには、方法論とツールとが土台として重要になる。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:54
詳細は割愛するが、その中でも特にツールとして重要な、
・打合せ議事録
・概念図(コンテキスト図)
・用語辞書
・概念(ドメイン)モデル
・業務フロー図
について書いておきたい。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:54
ITコンサルタントの仕事は、お客様(企業)を知り、信頼関係を構築する処から始まる。
そのために、まず打合せを行うが、最初の課題は「お客様(企業)を理解する」事であり、そして「現行業務の問題点を理解・把握する」事である。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:55
「打合せ」は数回に分けて行うが、ここでの成果物として「打合せ議事録」を作成する。
その会話中には、部外者には不慣れな、業界用語や専門用語が飛び交う。
これらの特殊用語は、「用語辞書」に整理し成果物とする。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:56
さらに、業務理解を確かなものとするために、「概念図(コンテキスト図)」、「業務フロー」、「概念(ドメイン)モデル」などを作成し成果物とする。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:56
これらの「成果物」は結局『業務理解の内容を表現』するものであり、お客様とのコミュニケーションを促進し、業務内容とその問題点を可視化(客観化)して、相互間の『合意形成』を促す目的で使用するものである。
言い換えれば、これらの「成果物」を作成する事こそ『理解する』事であると言える。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 11:59
従って、ITコンサルタントロボットを作製する事は、ロボットとの対話を入力として、これらの「成果物」を自動生成する事であると定義できよう。
そしてこれを実現した時に、ロボットに組み込まれたAIは『お客様の業務を理解した』と言えるだろう。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 12:01
ここから一般化して、AIが『理解する』方法として重要な事は「辞書生成機能」と、「概念(ドメイン)モデル生成機能」であると私は考えている。
— 川上 善久 (@zen_kawakami) 2019年3月4日 - 12:03