サロン・ド・ハモ-ブログ館

ゴールデンハムスター大好き主婦のハムスター成長日記です。ふくちゃんの毎日をかわいい写真とともにお届けします。

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素粒子(ミシェル・ウエルベック著、野崎歓訳)

2014年02月24日 15時59分17秒 | 本と雑誌

人間はなんでこんなに悲しくて滑稽なんでしょう。

ゴルハムのように潔く美しくシンプルに生きられないものでしょうか

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失楽園(ミルトン)上・下

2014年02月04日 18時49分30秒 | 本と雑誌

散文形式。詩のような、物語のような、不思議な感じだった。

欲や誘惑に弱いのが人間。感情の起伏や野心をどうしても持ってしまう、それはずっと変わらないことだと思った。人生の友にしたい気に入ったフレーズは10個以上あったけど、本を読んだときの心情によってえらばれるフレーズは変わってくるので、10年おきや、20年おきといった風に定期的に読み返したい1冊。

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趣味は読書(斎藤美奈子著)

2014年02月01日 03時20分37秒 | 本と雑誌

快い風刺が満載の楽しい書評集。近年、書店で必ずと言っていいほど見かけたベストセラーを取り上げ、なぜベストセラーになったのか、実際の内容はどうかの考察。視点が客観的で公平で、少し辛口だけど、妙に納得のいく指摘だった。こういう風にすらすら自分の中に入っていく本というのは、本の優劣も理由の一つかもしれないけど、私自身の価値観と一致しているからなんだろうか。そうすると、自分の中に入っていくというよりは、自分がなんとなく感じていることを言葉で具体的にし、理解してもらえる快感なのかもしれない。そういう意味では癒しの一冊?

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ナニカアル(桐野夏生著)

2014年02月01日 03時09分56秒 | 本と雑誌

林芙美子の小説は読んだことないけど、人としてはやはり芸術家らしいというか、周りの人を影にして、欲深い人生を歩んだ人なんだなぁと思った。そんな大物でも、国家からしたらただの道具であったことも理解できた。

Nani

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人間の運命(ショーロホフ)

2013年12月09日 02時33分12秒 | 本と雑誌

佐藤優によると、短時間でロシア人の宿命感覚がわかる一冊。繊細なやさしさと残忍さ、辛坊強さと性急な暴力性、主従と反抗といった対立する性質を併せ持つロシア人の気質を感じることができた。あらゆるものを内包する大陸的な懐の深さ、大きさが伝わってきた。ロシア人の、この矛盾に満ちた性格はいったい何なんだろうと思った。奥さんに対しても乱暴で、力が支配する世界であるという事実をむき出しにした生活ぶりを、未成熟なものだと思った。

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青が散る(宮本輝著)

2013年11月04日 08時55分15秒 | 本と雑誌

テニスに打ち込む大学生の青春物語、と書いてしまえば一言で終わってしまうが、優れたドラマほどストーリーはいたって単純だ。単純なストーリーの中に、狙いすぎない自然な感動が詰まっていた。印象的なのが王道と覇道の違い。宮本輝は最後には王道に軍配をあげたが、私は覇道を行きたいと思った。インカレで実力の離れた相手に負けるが、実社会でも越えられない限界はたくさんあるのでそれはとてもよく理解できた。ただ負けるのではなく、負ける中にもどれだけ自分の試合ができたか、そういう教訓は人生のあらゆる場面で活かされる。また、関西のいろいろな土地の描写が美しく、筆者が本当にこの地を愛していることがわかった。私は関西嫌いを自覚していたが、この本を読んでると、美しいところがたくさんありそうなので認識が少し変わった。この本に登場してくる土地めぐりをしてみたくなった。ちなみに、テレビドラマでは清純派の祐子役を川上麻衣子が演じていたらしい。川上麻衣子は、今見ている「天国の恋」という昼ドラでド派手のおばちゃん役だが、昔は清純派アイドルだったんだろうか。

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彼岸先生(島田雅彦著)

2013年10月20日 10時15分44秒 | 本と雑誌

島田雅彦を読むのは「自由死刑」以来2作目だ。時代を10年先駆けして変化球で言いたいことを伝える作家なんだと思った。この小説は、一貫したテーマはあったのかもしれないが、多方面に話が飛ぶことがあったので筆者が一番何を言いたいかよくつかめなかった。それに読んだ後、ポイントをつかもうとすること自体がナンセンスであるように思えた。都市部の現代人に対する的確な指摘はたくさんあるけど、それぞれがバラバラでひとつにつながらない。そうしたなか私が気に入ったのは、自分は何者であるか、何をして生きているのかを明確にし、人生に意味をつけたがることに対する風刺だ。登場人物がカッコ悪くて、どんどん期待を裏切ってくれるところもおもしろかった。村上春樹の「ノルウェイの森」を批判している記述があったが、主人公の彼岸先生はそれに対抗するかのように狂うことに失敗し、自殺に失敗し、図太く生き続ける。精神を病んだり自殺する人たちをドラマチックに描かないところがいい。精神的に苦しいとき、つい悲劇のヒロインのような心境になることがあるが、この小説はそんな甘えた気持ちを軽くつきはなしながらも実はよりそってくれる、そんな一冊だ。

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ライ麦畑でつかまえて(J.D.サリンジャー著・野崎孝訳)&キャッチャー・イン・ザ・ライ(J.D.サリ

2013年10月01日 11時07分46秒 | 本と雑誌

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名作は時代を超えて語り継がれるといわれているが、実際に読むと、読みづらかったりつまらなかったりして、東野圭吾や桐野夏生なんかに走ってしまいがちな私。特に海外名作のなかには、いったいどこがいいのかわからないものも少なくない。ラクな読書に慣れてしまっているから、文化の違いを乗り越えて理解する力がないのだ。そんな私でも最後まで楽しく読めたのがこの小説。ただ楽しいだけなら読んだ後に何も残らないけど、この小説は、本当にいい作品に触れた際に感じる爽快な満足感が残った。

あらすじは、世の中のあらゆる事が気に入らない16歳の少年ホールデンの3日間の旅物語。色々な人とかかわっていくなかでホールデンの感じるひとつひとつのことが、語り口調で綴られている。読みながら、10代の頃こういうこと感じたなあと当時の感覚を思い出した。そういえば、高校生のときホールデンのように不満ばかり言っていた男子がクラスにいた。今から思うと、物事を辛口コメントすることで、洞察力があることを示したかったんだろう。そういうささやかな自己顕示力は大人にもおおいにある。この小説は青春小説として位置づけられているようだけど、人生全般に当てはまることもたくさんあるので、今読んでよかったと思った。10代で読んでいたとしたら、今とはぜんぜん違う解釈をしていただろう。10代、20代、30代…と読む年齢によって違う読み方のできる小説は本当にすばらしい作品なんだと思う。50年以上前に書かれたらしいけど、今読んでもすごく新しい。自分がもし小説家だったら、こういう作品を世に残したい。

今回、初めて翻訳の読み比べをしてみた。最初に村上春樹訳を読んだ。村上春樹訳は期待通り、キャッチ―な言葉選びで読みやすかった。それはそれでよかったが、次に読んだ野崎孝訳のほうが、クセがなくシンプルに楽しめた感じがする。なぜか野崎孝訳のほうが、ひとつひとつの場面に重要性を感じることができた。村上春樹の訳はオシャレで流暢だけど、少々軽い感じになっている気がした。でもテンポよく読みたいなら村上春樹訳だと思う。だから今回のように、小説家の訳で労せず興味を持ち、その後、翻訳家の訳でじっくり味わうという読み方も私にはいいかもしれない。

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共喰い(田中慎弥著)

2013年09月06日 16時54分58秒 | 本と雑誌
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日本の純文学と言われている小説や、海外で評価された日本映画は陰湿で野蛮で、暗~い気分になる作品が多い気がする。気候が高温多湿だからそれが精神にも影響を及ぼすのだろうか。この小説もそうしたジメジメ路線の王道を行く作品だ。内容がエログロすぎてこれは自分には理解できないな、と思った。最初から最後まで嫌悪感いっぱいで読んだ。でも面白かった。上品で退屈な小説よりも印象に残った。

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フェルマーの最終定理(サイモン・シン著、青木薫訳)

2013年09月05日 14時47分18秒 | 本と雑誌
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これまで読んできたなかでいちばん贅沢な本だ。専門的な内容も多かったが、ほとんど問題なかった。数式のロジックを理解しないままでも数学者たちのドキュメンタリーに惹きつけられ、理解した気になって先に進める。私は数学に対して、得意ではないがわかるようになったら楽しいだろうという苦手意識と憧れの両方をもっているが、この本はそんな私の中途半端な知的欲求を見事に満足させてくれた。読み終わったとき、数学の大局を理解できたように感じた。その理由は、数学者たちのドキュメンタリーが有機的にからみあい「数学」「歴史」「人間」の大きな3本柱が形成されているからだと思う。本当にすごい構成力だ。


数学は一度取りつかれてしまうと人生を捧げてしまうほど、すごい魔力なのだという。その魔力に取りつかれてしまった数学者たちは毎日苦しかっただろう。出口の見えないトンネルをさまよっているようなものだ。でもそれだけ夢中になれるものがあって歴史に名を残すことができるなんてうらやましい。志半ばでお亡くなりになった数学者たちに、フェルマーの定理は解明されましたよと報告したい気分だ。もっとも自らの手で解明したかっただろうから、そんな話は聞きたくないかもしれないが。


パリの屋根裏部屋で数式証明に挑む若者たちーそんな映画のようなシーンが私の映像イメージだっのだが、意外にも日本人の活躍(谷山=志村予想)がフェルマーの最終定理を解くには必要不可欠だったという。欧米では日本人の活躍は過小評価されたり、なかったものにされたり様々な差別を受けている。著者はそうした差別を批判したうえで、あらためて谷山=志村予想の功績を書き記してくれた。ほかにも日本人が快挙を成し遂げていたことがわかった。同じ日本人としてはやっぱり誇らしい。


私は高校1年の2学期から数学についていけなくなった。そのついていけなくなる直前、高校1年の夏休みにこの本を読んでいたら、成績優秀で卒業できたかもしれない(笑。数学はもちろん、苦手だった世界史も興味を持って勉強しただろう。自分が親だったら子供におすすめしたい、学校の先生だったら課題図書にしたい傑作だ。この本は100年後にも残っているんじゃないかと思う。







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