先日アレクサンダーテクニックを受講してまいりました。
アレクサンダーテクニックは、F.M.Alexander氏によって創始された体の使い方の学習メソッドです。
今回は自分の疑問点等を含めたトラブルについてのレッスンでした。
スタートしてから終了までレッスン時間はあっという間に過ぎます。終わりが見えてくると「これだけか~」という言葉がふと頭をよぎります。レッスンで扱う自分の「当たり前」の感覚は本当に「当たり前」です。なので特に目からうろこみたいなことは体験はありません。なんとなくそうかもな~といった風情のレッスンです。でもその指摘されることは分かっているようでいて分からない、分かっていない事柄ばかりです。
そして終了後家路に向かいます。その中でレッスン内容の重大さがじわりと伝わってきます。自分の直面している問題がうわべの、表面的なものではなく、かなりシビアな問題であるという事に気づいていきます。しかもそれを変えていくのは他ならぬ自分です。自分で自分の問題を扱うというのはけっこう難しいものです。
自分の体というものはかなり扱いにくいものです。こうしたいとしょっちゅう目を光らせていることができるなら別ですが、集中してはいられませんし、自分でこうしたいと意識したらすぐにそのように動いてくれるような体ではありません。教えていく、地道に付き合っていく、そんな根気がいります。
そして自分の欠陥と呼んでいいのかどうかわかりませんが、自分の弱点を改善していく、少なくともこうしたらいいという作業に取り組むのは結構しんどいものです。
「他者」ともいえる自分と付き合うということは、「他人」のごとく時間と努力と根気がいりますが、そんな「わたし」を使っていきたいと思っています。