以前から日記のような雑記帳をつけている。
自分の忘備録のようなものをかねているが、その日になにをやったのかをも書いているし、作品について思い付いたことも控えている。ノートはA5サイズである。これくらいがどこで開いても書きやすい大きさで、それより大きいものは使ってみたもののやはりやめてしまった。
そのノートにはいつも同じボールペンを使っている。同じボールペンを使っていると書くと、なにか高価なとっておきのボールペンのように聞こえるが、なんてことはない100均で3本で売られていたボールペンである。
このボールペンで紙に文字を綴るのがすごく好きだ。今時はインクが出るペン先になっているボールペンが多いが、僕は昔からあるようなペン先にボール球がついていて、ペン先のボールが転がりながらインクを出して書いていくタイプがいい。こういったタイプの安いボールペンは時々インクが出なくなってイライラしてしまうことがある。そうなるとなかなかインクが出てくれない。いろんな角度からペン先を走らせたり、上からたたくようにして書いてみたりと試行錯誤となる。出なくなるともう捨ててしまいたくなる。
しかしいったんインクが出だすと以前の気持ちよさがまた当たり前になってしまう。もはやインクが出なくなったことなぞ忘れてしまったかのようにガリガリペン先をノートに走らせている。紙の上をペン先がひっかかりがあってこすっていく感触が僕は好きだ。
そうして文章を書いていくというのはけっこう重労働だ。頭の中には書くことがもう分かっているが、それをどう形にしていくかが難しい。文章を書くことは頭も使うが気力も相当使う。それを自分の手でもって書いていくとなると本当に難しく、時間と手間がかかってしまう。
しかしこういうネットにブログを綴るのにタイピングしていく感触よりも、手で書く方が私は好きだ。手で書いていきながら次の文章を考えたりできる。書きながら考えている。
ノートに書く醍醐味は、自分の手のひらから文字が生まれるのを見ていられる。
そういった快感を持って、今日もノートに一日の出来事や考えたこと、思ったこと、目についたこと、出先から帰ったら調べようと思ったもの、予定など、今いろんなものを書き込んでいる。書く快感が僕の体内にある。
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