智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

麒麟獅子

2009-03-30 14:03:07 | 風の旅人
麒麟獅子(きりんじし)とは…
因幡国(いなばのくに、現在の鳥取県東部)に古くから伝わる獅子舞です。

写真のように、装束も舞いも、普通の獅子舞とは少し違います。

獅子頭(ししがしら)は金色で面長。
一本角があって、耳もピンと立っています。
体も唐草模様ではなく、真っ赤。
背中には黒い鬣(たてがみ)があります。

神木隆之介くん主演の邦画「妖怪大戦争」に出ていて思わず「なつかし~」と叫んでしまいましたが、私にとっての「獅子舞」は、この「麒麟獅子」なのです。
映画でも、子どもが頭を噛んでもらって大泣きしているシーンがあったと思いますが、麒麟獅子に頭を噛んでもらった子どもは頭が良くなるとか長生きするとか言われていて、私も幼い頃からよく噛んでもらったものです…

その「麒麟獅子」を生まれて初めて息子が見ました
たまたま昨日が実家のお祭りで、私の弟夫婦宅に泊まらせてもらっている息子も一緒に実家に連れて行ってもらったのでした

ついでに、私の実父つまり息子にとっては母方の「祖父」と、これもまた生まれて初めて「ご対面~~~」

「身の上」を話せば長~~~くなるので、結論から言うと…
実は、私はもう何十年も実家に帰っていないのです
本当に何十年も…

私の父が母と離婚して後妻さんをもらって以来、会ったのは一度きり
弟の結婚式で何年ぶりかに二言三言ことばを交わしただけです。
私の結婚式にも、父は出席していません。
息子が生まれたとき、孫の顔なら見たいだろう…と、一度は帰ろうと打診してみましたが、拒否られたのでそれっきり

だから、私には「田舎」がないのです。
徳島の主人の父母も既に亡くなっているので、息子にももう帰る「田舎」がありません。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(室生犀星)

今回のことをきっかけに、息子に「田舎」ができたらいいな…


コメント
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