外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

藤本隆宏さん

2009-12-14 17:39:04 | スポーツ全般
NHKの「坂の上の雲」が好評です。
私も毎週楽しみにしている一人です。

「早稲田学報」12月号を読んできたら、その番組で本木雅弘さん演じる主人公・秋山真之の親友役、“軍神”広瀬武夫を演じる俳優さんが、早稲田の五輪スイマーであった藤本隆宏さんであることを知り、本当に驚きました。

藤本さんは、西日本短大付属高校の三年生の時(1988年)にソウル五輪に初出場。
鳴り物入りで早稲田に入学してから、インカレで個人メドレー四年連続優勝!
そして在学中の1992年にバルセロナ五輪に出場して決勝進出して、個人メドレーで日本人初の8位入賞。
200mと400mの個人メドレーで10年以上日本記録を保有したという、名実共に日本のトップ・スイマーでした。

藤本さんの現役時代、彼の映像をみて「この選手は、なかなかの二枚目だなあ」と思った時はあったのですが、まさか俳優さんの道を歩んでいたとは…!

早稲田を卒業して日本オリンピック協会(JOC)の海外派遣研修でオーストラリアに水泳留学していたとき、友人に誘われてシドニーの劇場でミュージカル「レ・ミゼラブル」を観て、雷に打たれたように舞台に魅かれるようになったそうですから、人生はどこに転機が待っているか分かりませんね。

劇団四季のオーディションを受け、合格後はトイレ掃除から始めました。五輪スイマーだったと研修所では誰にも言わなかったそうです。

数多くの舞台を経験し、映画「男たちの大和YAMATO」にも出演。

そして今回は、大作「坂の上の雲」に大抜擢されました。

タレントやコメンテーターとしてTV画面に登場するスポーツ選手は少なくありません。
しかし藤本さんのように、一度アスリートとして日本の頂点を極めた後に、劇団の下積みから足元を固めて頭角を現してきたトップアスリートは珍しいのではないでしょうか。

こんなところから、藤本さんの決意が半端なものではないことが伝わってきます。

早稲田学報の中で、藤本さんは今でも早稲田は“あこがれの場所”だと語っています。

「(俳優として)まだ中途半端なんです。水泳とは違う形で花を咲かせて、早稲田の卒業生として誇りある人間というか、ちゃんと大声で言える人間になって大学に戻りたいのです。」

その意気や良し。

将来、早稲田のキャンパスに足を踏み入れた時こそ、藤本さんの競技生活を支えてくれた、そして俳優への転身を理解してくれた水泳関係者に対する恩返しができた時ということなのでしょう。

藤本さん、頑張ってください。

早稲田に戻る日が一日も早く来ることを楽しみに待っていますよ!!
Comments (2)
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