goo

GRiPS 凌への入り口の様子

4月に開催されたお泊りシノギングは凌・シノギング経験者向けだったが、今回は「凌への入り口」という事で凌・シノギング未経験者向けの入門編イベントだ。・・・とは言ってもみなさんパッキングもウェアもしっかりしていて、それなりの経験者と見受けられる。シノギング常連さんにはヘルプスタッフとして参加していただいた。心強いばかりです!

さて、いつものように集合場所で少し長めの説明をいろいろと。特に入門者のみなさんにわかりやすいようにいつもより細かなことまでを説明させていただく。実はこの時間は出発前の脳のウォーミングアップのようなもので重要な時間なのだ。今どこにいるのか?これからどんなルートを凌ぐのか?万が一道迷いをしたらどの方角を目指せばいいのか?などなど。

地図読みが初めてという入門者がほとんどだったので急がず慌てずの超スローペースで進む。

まずは方位の変化や高低差の変化を察知して、こまめに現在地を想定し更新して行くことを覚えてもらう。みんな真剣だんべ。

踏み跡があってもそれが自分の進むべき方に続いているかどうかはわからないので、漫然と辿るのではなく自分の意志で進むことが大事。

どこに向かっているかを自分がわかっていれば踏み跡がなくても大丈夫。

みんなに覚えてもらうために、ポイントポイントで説明をしながらとにかくゆっくり進む。この日は風が強く気温も低めだったので、レイヤードの選択がやや難しかった。慣れて来たら快適なレイヤードについても学んでほしい。

交代で先頭を変わって入門者に先導してもらい無事ハンモックポイントにチェックイン。ここでみなさん好きな場所にハンモックを張ってお泊りの準備をしていただく。ハンモック泊の経験者は思ったより多かったか?てきぱきとこなして早々に落ち着く入門者も。

ひと段落したらミニ講座。はたしてメタルマッチで本当に火が着けられるのか?これをアルコールストーブと麻紐+樹皮で体験してもらう。入門者を中心に常連さんにも改めて体験してもらった。写真を撮り忘れたが、みなさん上手に着火することができた。若干灰汁の強い人もいたが(笑)山火事を起こさないように細心の注意を払って行ったのは言うまでもない。

続いて、簡単にできるロープワーク。いろいろなロープワークを詰め込むのではなく、引き解け結び、自在結び、トラッカーズヒッチといった、片結びの応用だけでできる簡単なロープワークを覚えてもらう。

みんな楽しみながらチャレンジ!その時は覚えたつもりで一晩寝たら絶対に忘れているからね(笑)自分に必要なロープワークは何なのかを知ってとにかく実践で覚えることが大事だ。

ミニ講座がついつい長引いてしまい、いつの間にか行燈風シェードを灯す時分になった。

あっちも、そっちも、

こっちの行燈風シェードも灯り、それぞれに夕食の時間を楽しむ。こんな静かな時間を楽しめるのもシノギングならでは。

しかし、気が付けば凌談義ならぬ世間話の会が始まっていた(笑)久しぶりに集うシノラーたちに入門者を加えてほどほどの時間までほどほどにお酒を呑みながら・・・。

翌朝。

EXPEDタープが多いのでほとんど緑(笑)木々の上の方には風が吹きつけてうなったりしなったりしていたが直接風を受けることはなかった。地形図を見て風を凌げそうなハンモックポイントを選ぶのもシノギングのテクニックのひとつ。

入門者のみなさまも快適に眠れたようだ。

あれあれ、笑っちゃってる。

何かに夢中。

自主的に笑いを抑えてくれたり・・・、

何となく、にんまりしていたり、

やっぱり何かに夢中だったり、

初めて写真を撮られる侍風だったり(笑)ハンモック泊はどうでしたか?

常連さんたちは慣れたもので、

次は一升瓶だと早くも意気込んだりと、撤収前のみんなの表情が楽しい。

跡を残さずに撤収。ひとまずすぐ北の緩い尾根に出ると物凄い強風。我々が凌いだ尾根の南側と比べると別世界で、それはまるで高山域の吹きっさらしのようだ。

ときおり日が差して静止画ではこんなにのどかな感じ。

いえいえ、強風が吹きつけていたので体感的には真冬のシノギングだった。フード被ってスカート巻かなきゃ冷えちゃってしょうがない。

一行は比較的緩やかな傾斜を選んで林道を目指したのであった。

凌への入り口、いかがでしたか?

日帰りできるような狭いエリアだったけれども、地図読みをしながらゆっくり凌ぎ、静かにハンモックにゆられて眠る。長い距離を歩かなくても、遠くに行かなくても、山歩きに必要な術と遭難しない自立した登山術を学べる。もちろんルールを守ることも。それがシノギング。

これをきっかけに凌とシノギングに興味を持ってもらえたら幸いです。

ゴールデンウィークの最中にもかかわらず、このイベントに参加してくれたみなさま、本当にありがとうございました。

また、多忙にもかかわらずこのようなイベントを企画してくれたGのN氏、ありがとうございました。

最後に、決して笑ってはいけないヤツ。

凌への入り口は続編もあるそうなので、みなさんその時にはまたお会いしましょう。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
   次ページ »