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南高尾で苦行

首都圏に45年ぶりという大雪が降った翌日、15日に予定しているハイキングイベントのフィールドの様子が気になったので南高尾に行ってみた。

家を出る直前までスノーシューを持って行くつもりでいたが、南高尾でスノーシューというのがどうにも結びつかなかったので結局持たずに出掛けた。

早朝の高尾山口駅に降りるといつもよりハイカーの数は少なく、その代わりにたっぷりの雪が出迎えてくれた。

甲州街道の雪にできた轍を横切って民家のあいだを抜け、まだ誰も踏んでいない四辻への道を辿る。

雪を乗せた杉の枝が重そうにしなっている。

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四辻を右に折れて主尾根のハイキングコースを辿る。

狸か猪だろうか?こっちの谷からあっちの谷へけもの道が走る。

一面の雪景色に気分は壮快だが、膝まである湿気の多い雪をラッセルして歩くのは疲れる。

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天気は良い。

太陽も出てきたし、気温もそれほど低くないのでウールのアンダーとパワードライの薄手のフリースで充分だ。

草戸峠から先で積雪も増し、吹き溜まりでは腰までの積雪も。

こんなに大雪の南高尾は記憶がない。

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草戸山を過ぎ、城山湖を見下ろす東屋までの4枚の急坂は足を滑らせながらもなかなか面白く、これを登るのは普段よりもずいぶんおもしろい。

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足回りはアクシーズクインのスポーツウールのタイツ+ソフトシェルパンツの「シノビ」、それに試作品のゲイターを合わせている。

シノビの動きやすさはいまさら言うまでもないが、撥水性も高いので湿った雪にも濡れにくい。

それに透湿性が非常にいいので暑苦しさを一切感じない。

試作品のゲイターはスリムで足さばきが良く、雪がくっついて玉になるようなパーツを使っていないのでストレスを感じない。

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それにしても一人ラッセルはなかなか疲れるものだ。

反対方向から人がやってくる気配もなく、この先延々とラッセルが続く事を考えると、ほどほどにして下山したほうがいいと思い三沢峠を北に下ることにする。

覆いかぶさるような藪の雪を払い、なぜか時々腰まですっぽりはまる。

下りだが楽になるわけでもなく苦行が続く。

植林地帯では枝の雪が融けてぽたぽたと落ち始め、ほとんど大粒の雨のように降ってくる。

雪の低山名物の枝雨(勝手にそう呼んでいる)だ。

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ようやく林道に出たが道が広くなっただけで楽になるわけではない。

枝雨や雪爆弾に濡れながらラッセルの苦行が続く。

いまさらながらスノーシューを置いてきてしまったことをおおいに後悔する。

南高尾でもスノーシューは必要だったのだ。

行動時間の何倍もの疲労を感じて集落に出ると住民たちが雪かきに汗を流している。

ありがたい、けどなんだか申し訳ない気持ちで歩きやすい道を通らせてもらう。

高尾山インターは通行止め、甲州街道はほとんど車もなく、昼時の高尾山口駅も人はまばらだった。

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2月15日のハイキングイベントはコースを若干短くして行うつもりだが、週末は雨の予報が・・・。

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