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9月29日の「藤野あたりで凌ぐ」の様子

雨はお昼頃からという予報だったのに家を出るときにはもうパラついていて集合場所の藤野駅に着いた時にこの雨はもうやまないと確信した。

せっかくの雨なのでさっそくアメノヒフリシキルツユハラヒクナイといったアイテムをお試しで着ていただく。いずれもこんな天気を凌ぐために作られたアイテムである。

 

さてさて、藤野と言えば低山小道具研究家の森勝氏のホームである。今回は森勝氏に藤野のウラヤマ厳選凌ルートを案内してもらう。なので私は完全に参加者としてこのイベントに臨む。

藤野の町を抜けて、良い子が一人で行ってはいけない山の入口へ。

しばらくはしっかりした道がついていたが神社を過ぎるあたりからうっすらとした踏み跡の淋しい道に変わる。雨はときおり勢いを増してフリシキル。

途中から獣道を追ってゆくと立派な沼田場。9月は雨が多かったし連日にぎわっていたことだろう。

トラバースの後に顕著な尾根に乗る。気持ちのいい尾根なのでここで小休止。EXPED Travel HammockとSolo Tarpのデモンストレーション。雨は降り続くが誰もそんなことを気にしてはいないようだ。

そして森勝氏の紐芸、いや失礼ロープワーク!誰にでも簡単にできるロープの固定の仕方や、決して絡まることのないロープのまとめ方など目からうろこの紐芸は、最後にスパイダーマンのように黄色い糸を手のひらからスルスル出して終わった。

さてさて、尾根を詰めるとする。靄の中に前を行くシノラーさんのハカマスカートとツユハラヒの合わせが美しい。

とても気持ちのいい平坦な尾根を抜けた後はザレ場と丸太橋の悪場を通過。滑り落ちないように慎重に通過する。

あちこち方角を変えて方向感覚がなくなりそうになった時にハンモック広場に到着。森勝氏のにくい演出。

ここでしばしのお昼休憩。

楽しいお昼の後は地獄が待っていた。

いったん沢筋に降りてイエローエンジンを確認し、尾根を拾って登りつつトラバースに入ると密度の高い藪がシノラー達を待ち受けていた。ここは藪が濃すぎてとても立って歩けない。動物の目線になってみれば道が見つかるよ、と森勝氏の的確なアドバイスが飛ぶ。うんうん確かに、しゃがみこんで膝をついて少しずつ前進する。

じわじわと藪に吸い込まれるシノラーだが、「うわっ!」「きゃー!」という声はなぜかとても楽しそう。こんな状況を楽しんでしまうシノラーさんたちはたくましい。

藪の後は倒木越え。運動会の季節です。

相変わらずの雨に打たれながら大きく方向転換して峠に出た。どうやらこれで終わりのようだ。一同胸をなでおろす。

傘をさしてシノラー達が去った山道には、まだ静かに雨が降り続いていた。

最後に、決して笑ってはいけないヤツ。

雨の中のシノギングということで普段できないような経験ができたと思います。悪天候への対処の仕方。雨具を着るタイミングや脱ぐタイミング。雨具を着ているとどのくらいで汗で濡れてきてしまうのか、雨具を着ない方が快適に歩けることもあるということ。今回のシノギングの経験をこれからのシノギングに活かしてください。

皆様お疲れ様でした!

森勝さん、いいコースを提供してくれてありがとうございました!

それではまた。

 

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