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真冬の丹沢大山シノギング

さすが丹沢といったところだろうか。
ヤビツ峠行きのバスは平日だというのに多くのハイカーで席は埋まっている。

峠が近づくに連れて山肌には雪が見え、小さな心臓がバクバク興奮し始める。

お目当ては大山の北西尾根。
アプローチも比較的楽で冷え込みそうなこのエリアなら雪もあるだろう。

バスを降りて一時間ほど北に下ったところから尾根に取り付く。
いきなり立ちはだかるような急斜面に早くも汗が噴き出す。


ひと登り終えまだまだ続く急斜面には雪がまじり始める。
よしよし、思った通りだ!


部分的に樹林のない雪の斜面がある。
高所恐怖症の自分にはこういう場所がとっても怖い。
怖いのでぶざまな格好で何とかそこを通過する。
すぐ脇を涼しい顔でトロッコのレールが伸びている。
その対比は滑稽でしかないだろう。

800mを過ぎると傾斜が緩んで一面雪に覆われる。
雪面は締まっているが時々ツボ足が柔らかいところを踏み抜く。
いやー、こういうのが一番疲れるなー。


1000mを過ぎて少しだけ下った先にはヤセ尾根が待っていた。
岩まじりで中途半端に雪がついているので油断できない。


西風が強くなったのでツヅラヲリを着て凌ぐ。
ここからはアイゼンを着けて慎重に通過する。


こんな時にクナイは足元がすっきりして安全確保しやすい。


西尾根の向こうにヤビツ峠からの尾根も近い。
その向こうには雪をかぶった箱根の山々が見える。


ヤセ尾根を通過して再び立ちはだかる斜面をゆっくり上る。
腹が減ったなー。
振り返ると塔ノ岳~蛭ヶ岳へと続く尾根が見える。


素晴らしい展望を楽しみながら急斜面を詰め山頂直下の平坦なスペースに着いた。
ハンモックを張るのに丁度いい木立があるのでここで休憩。
ハンモックは雪の上でも非常に有効で、ほとんど整地する必要がなく楽な体勢で休憩できる。


ようやく暖かいものを摂りハンモックに横になるとたちまち眠くなる。


いやいや寝ている場合ではない、日が暮れてしまうのでさっさと撤収する。


大山山頂を通過して下社経由でケーブル乗り場へ。
実はこの下りが一番きつくて足に応える。
もともと修験の山なのだからきつくて当たり前かな?

バスに乗って伊勢原の駅に着くころにはすっかり暗くなっていた。
あー、凌いだ、凌いだ。

今回の凌ぎアイテム。

- AXESQUIN -
カザハナ(試作品・ウールアクティブレイヤー)
ツヅラヲリ
クナドアーム(試作品)
クナドベスト(試作品)
ヨヒヤミ

シノビ
ヤマラップ kevlar(試作品)
クナイ kevlar(試作品)
ノヤマ(試作品・メルトンスカート)

フユボウシ(試作品・メルトンハット)
ハダレユキ
ライトシェルフィンガースルーミトン(試作品)
ナビ(試作品・シノギング用ミニパック)
トップキルト(試作品)

- EXPED -
Travel Hammock
Lightning 45

- MOUNTAIN EQUIPMENT -
Integral Tight
Spider Neck Gaiter

終わり
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