旧あわら病院ブログ(2016年度までの軌跡)

福井県の北の端にある「独立行政法人国立病院機構あわら病院」の
2008年11月から2017年3月までの記録です。

動脈硬化の診断のために : 研究検査科の取り組み

2009年03月16日 17時15分55秒 | 検査科

  

あわら病院は長寿および血液疾患の専門施設として、50歳以降の男性に多く見られる動脈硬化の診断に力を入れています。とくに閉塞性動脈硬化(ASO)の予防・管理のために、月曜から金曜まで「血圧脈波図検査、超音波検査(血管エコー)、サーモグラフィー検査」を行っています。

ところで、「動脈硬化」って? という方のために。


動脈が強く弾力に富んでいれば、臓器や組織に必要な酸素や栄養素をスムーズに供給できます。しかし血液内の脂質が動脈壁にくっついて溜まったり(プラーク)、高血圧のために血管に負担がかかったりと、様々な原因で動脈は弾力性を失って硬くもろくなり、酸素や栄養素の供給が難しくなります。またプラークの表面が破れると血栓ができて血管が詰まってしまい、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。こういった状態が「動脈硬化」と呼ばれるものです。
動脈硬化の危険因子には、以下のものがあります。

高血圧
高脂血症
肥満
糖尿病
喫煙

あわら病院研究検査科では、年齢と喫煙歴のほか臨床症状を参考にしたうえで、各種検査を行っています。
気になる方はどうぞお問い合わせください。


写真左はASOのサーモグラフィーです。左足の血流が悪いことが分かります。
写真右はASOの下肢血管エコーです。浅大腿動脈が閉塞しています。



以上、研究検査科の取り組みについてでした。(取り組みシリーズはこれからも続けていきたいと思っています。)
研究検査科は今日も頑張っています。