海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

砂利ダンプカーへの抗議行動が続く。

2016-08-02 23:14:39 | 米軍・自衛隊・基地問題

 2日は砂利を積んだ北勝建設のダンプカーとその前後を警備する警察車両に対する抗議行動が、早朝から取り組まれた。国場組の砂利採石場を出て高江に向かう砂利ダンプカーの車列に対し、10台余の車でかなりの区間にわたり抗議行動が展開された。

 車列がメインゲートに入ってからも、県道沿いを動き回って抗議行動をつづけた。

 前日、抗議行動によってダンプカーが立ち往生したので、警察は県道沿いに機動隊員をずらりと並べていた。メインゲートに近い側から愛知県警、福岡県警、東京警視庁の機動隊が区間を分担して配置され、女性一人にも数人がかりで抑え込み、機動隊の弾圧で倒れる人も出た。

https://www.youtube.com/watch?v=I5N8sGYkGCE&feature=youtu.be

 機動隊員の中にはカメラ対策のうまい者もいる。笑顔で丁寧な言葉づかいをし、あたかも市民の安全を配慮しているかのようにカメラの前で芝居しながら、腕や手首、指などの関節をねじまげ、筋肉をわしづかみにし、ダメージを与える。みな柔道、剣道の有段者なのだから、どうやれば相手にダメージを与えられるか、よく分かっている。

 危険な米軍基地を沖縄に押し付けておきながら、よくも「安全」という言葉が使えるものだ。カメラにわざと顔を押し当てて挑発し、こちらが少しでも押し返そうものなら、カメラで顔を殴ったと公務執行妨害をでっちあげる。それが機動隊や公安警察のやり口である。

 なぜ沖縄県民が高江まで来て、ヘリパッド建設反対の行動をしないといけないのか。ガソリン代も食事も自腹を切り、仕事も休まなければならない。それでもやらざるを得ないのは、元海兵隊の米軍属による殺人事件のような米軍犯罪、事故が後を絶たないからだ。

https://www.youtube.com/watch?v=pq2NqAJPz-s&feature=youtu.be

 東京警視庁が分担している区間のそばの森では、米海兵隊がジャングル訓練を行っていて、射撃音が鳴り響いていた。県道から100メートルも離れていない場所であり、ガードレール一つを隔てて実戦的な演習が行われている。時には小銃で武装した米兵が県道に出てくることもある。東京や愛知、福岡にそういう場所があるか。

 自分たちは日米安保条約に伴う米軍基地の負担を回避し、沖縄に押し付ける。そういう卑劣な沖縄差別を71年間も日本人(ヤマトゥンチュー)は沖縄人(ウチナンチュー)に行ってきたのだ。さらにそれを今後も続けるため、全国から派遣された機動隊が力で沖縄の民意を押し潰そうとしている。

 ヤンバルの森は晴れていたかと思うと土砂降りとなり、雷が鳴り響く。雨は森を潤し、育てる恵みであり、工事を止める効果もある。森の中に張ったブルーシートのテントは、雨をしのぐには不十分で、この日も午前中で抗議行動を終えた。

 抗議行動によって砂利搬入は1時間ほど遅れたが、2日もダンプカー14台分の砂利がN1ゲートから搬入された。高江は中南部から遠く、来るのは容易ではない。しかし、工事が進んでいる今、それを止められるかどうかは、現場に来て行動する参加者がどれだけいるかにかかっている。

 沖縄は憲法と民主主義の番外地であり、言うことを聞かなければ力でねじ伏せろ。参議院選挙で現職閣僚が大差で落選した翌日に、高江のヘリパッド建設に踏み切ったのは、安倍政権のそういう意思の表れだ。日々機動隊とぶつかり合っていると、それを体の痛みで実感する。傍観者の評論はもうやめにして、高江に来て行動しましょう。

 


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« N1に砂利を搬入するダンプ... | トップ | 海上からキャンプ・シュワー... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事