海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

今日もカヌーと抗議船で監視行動が続けられた。

2016-03-26 23:09:21 | 米軍・自衛隊・基地問題

 26日は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。いつものように映画館の様子を見ながら長崎の岩場を抜け、フロートを越えると各台船を見て回った。

 緑の台船(第八十八福丸)では船員が塗装や錆落としなどの作業を行っていた。海底ボーリング調査は中断したままで時間を持て余しているだろうが、人件費や船舶の使用料ほかは税金から費やされる。日本政府はこれから何か月、こうやって予算を無駄に消化するつもりだろうか。

 スパッド台船からコンクリートブロックを積んだクレーン付き台船などを見て回り、平和丸に曳航してもらって、瀬嵩側のフロート付近まで移動した。そこから長島のそばにあるガイドパイプに向かって漕いだ。

 追い風で波乗り状態だったため楽にたどり着いた。しだいに晴れ間も出てきて、長島で休憩をとって松田ぬ浜に戻った。

 この日は朝、長崎に向かう際に映画館に作業員2人がいるのを確認した。屋上にいた作業員はシートのようなものを広げていた。帰りは昼休みに入っていたため抗議はできなかったが、解体工事も新基地建設の一環であり、中断期間に作業を進めるのは許されない。

 海からは陸上での動きを見ることができる。埋め立て工事の中断期間中もカヌーによる監視・抗議活動は続けられる。また、思うように大浦湾を漕げる貴重な練習期間でもある。積極的にカヌーの活動に参加・挑戦してほしい。


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