海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

H地区ヘリパッド建設現場の状況と砂利置き場での抗議行動

2016-11-30 23:58:55 | 米軍・自衛隊・基地問題

https://www.youtube.com/watch?v=BX29lzHOUfI&feature=youtu.be

 11月も最終日となった。30日は水曜大行動日でN1表ゲート前で座り込みの抗議行動が行われた。同時にH地区のヘリパッド建設現場とN1表ゲート近くの砂利置き場に市民20人ほどが交代で訪れ、抗議と監視行動を行った。

 H地区ヘリパッドの出入り口となる道路は法面への芝生貼り付けが終わっていた。しかし、まだ隙間を砂で埋めてなくて赤土が見える状態だった。年内完成を急がされて同時にいくつもの作業をやらないといけないので、あちこち中途半端なままの状態が目立つ。

https://www.youtube.com/watch?v=YzrvQENykac&feature=youtu.be

 接地帯では砂利の敷設が行われ、周辺の無障害物帯では芝生貼り付けの準備が行われていた。N4の2基のヘリパッド建設工事を最初から最後まで見たが、それに比べて現場の騒然かつ雑然とした様子が顕著だ。作業員や重機の数が多いこともあるが、作業工程を一つずつ終えて次に進むのではなく、いくつも同時に進めていることが、その印象を強めている。

https://www.youtube.com/watch?v=05GD1loSVzM&feature=youtu.be

 N4の一つ目のヘリパッド建設では、接地帯の整地を終えたあと50センチ掘り下げ、直径45メートルの円形を3等分し、1日に3分の1ずつ10㎝の厚さで砂利を敷きならしていた。バックホーと小型のローラー車しかなかったが、今のH地区の状況と比べれば、ずっと丁寧に転圧作業を行っていたのだろう。

 今のH地区では、すでに50センチの砂利敷設を終えた場所があるかと思えば、まだ赤土がむき出しの場所もある。盛り土を補強するための砂利敷設が進められるそばで、午後には沈砂池の埋め戻しが行われていた。作業員や沖縄防衛局員、警察・機動隊員、民間警備員と重機、トラックなどが入り乱れる中で突貫工事が進められている。

 いつも抗議活動に参加している土木技術者から、現場にいる作業員や警察官、沖縄防衛局員が安全管理義務を守っていないという指摘・批判がくり返されていた。盛り土部分の法面作業の甘さなど問題点も数多く指摘されている。12月半ば完成、という無理難題を押しつけられて、作業員たちが手抜き工事をせざるをえない状況が、N1テント裏に戻ってからメディアに説明されていた。

 過積載も市民の監視がなくなるとすぐにひどくなる。沖縄防衛局は基地内は道路交通法が適用されないから違法ではない、と居直っているが、ご都合主義でしかない。基地内なら何でもあり、という発想が森の破壊を拡大し、作業員の安全管理をおろそかにする結果となっている。

 午前、午後と交代で砂利置き場での監視。抗議行動も行った。明日から12月だが、年内完成という虚構を無理やり押し通すために、弾圧が強化されている。それにひるまず、かつ注意しながら現場では抗議行動が取り組まれている。ぜひ多くの人が年末までの期間に高江に足を運んでほしい。これ以上の森の破壊を許してはならない。

 


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