海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

K8護岸とK9護岸で土砂の陸揚げに抗議

2020-02-20 23:59:26 | 米軍・自衛隊・基地問題

 20日(木)は朝、カヌー5艇で松田ぬ浜を出発し、抗議船2隻(平和丸・不屈)とともに海上抗議行動を行った。

 午前8時35分頃、平和丸でカヌーを曳航してK8護岸の近くまで来ると、土砂を積んだランプウェイ台船がK8護岸に向かって動き出しているところだった。すぐにカヌーに乗って台船が近くまで来るのを待ち、オイルフェンスを越えて抗議した。

 

 K8護岸ではランプウェイ台船が着岸し、土砂の陸揚げが始まるまでの間、K8護岸の外側に消波ブロックを設置する作業が進められた。そのあと、午前9時35分頃からK8護岸で土砂の陸揚げが始まり、辺野古側②区域と②-1区域への投入が行われた。

 この日は午前8時40分頃、ガット船4隻(第百三十六伊勢丸、第八丸喜丸、marumasa2号、進朋)と前日から残っていた寿鷲丸、栄雄丸の計6隻が、空のランプウェイ台船に土砂の積み替えを行った。

 海保に拘束されて松田ぬ浜まで運ばれたあと、平和丸に乗ってK8護岸まで戻った。しばらく長島で休憩をとったあと、今度はK9護岸でのランプウェイ台船の入れ替えに合わせて、平和丸に乗って瀬嵩側に向かった。

 午前10時43分頃、K9護岸に着いた。ランプウェイ台船の土砂は残りわずかになっていて、10分ほどして陸揚げが終わり、ショベルカーが台船から桟橋に上がった。

 本来なら、すぐに空の台船は離岸し、入れ替わりに土砂を積んだ台船が着岸する。ところが、この日は土砂の積み替えが間に合わず、次の台船が用意されていなかった。そのため、空の台船は下がることなく、ダンプカーも護岸上に待機したまま50分ほどが過ぎた。

 今週は17日(月)、18日(火)の両日にわたって海が荒れ、ガット船が大浦湾に入ることができなかった。そのために土砂の補給が間に合わなくなり、このようの事態となっている。50分とはいえ、こういう遅れの積み重ねが、埋め立て工事の進行に影響を与えていくのだ。

 K9護岸の台船や土砂の積み替え状況を見ながら、カヌーチームはフロート近くで待機した。

 午前11時43え分頃、次の台船の用意ができて、K9護岸に接岸していた台船が離れ始めた。それに合わせて、カヌーチームはフロートを超えて離岸する台船の動きを止めようとした。途中で海保に拘束されたが、それでも、狭い海域にカヌーやゴムボートがひしめくと、台船の移動がやりにくくなる。

 カヌーや船から抗議の声が上がるなか、次のランプウェイ台船がK9護岸に近づいて行った。海保に拘束されたカヌーメンバーは、カヌチャホテル沖で解放されたあと、平和丸に乗って松田ぬ浜に戻り、午後1時半頃にこの日の海上行動を終えた。

 午後2時16分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の状況を見た。K8護岸には屋部3号が接岸していて、ダンプカーに土砂を載せていた。ダンプカーは②-1区域のN5護岸側、②区域の仮設道路中央付近とK3護岸の角からK4護岸沿いにダンプカーが移動し、K4護岸の内側近くに土砂を投入していた。

 午後2時47分頃、瀬嵩の海岸からK9護岸の様子を見ると、ランプウェイ台船から土砂の陸揚げが行われていたが、残りはわずかだった。

 午後4時前に改めてみると、K9護岸、K8護岸ともにランプウェイ台船の入れ替えが行われていて、この日3隻目の台船が着岸して土砂の陸揚げを行っていた。

 ゲート前では第3木曜日の集中行動日で、300名ほどの人が集まって盛り上がったとのこと。海はその10分の1の数でも工事に大きな影響を与えることができる。カヌーで抗議するのは難しい、という先入観を捨てて、ぜひ練習に参加して、辺野古の海、大浦湾に出てほしい。

 沖縄のちゅら海を守りましょう。

 


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