海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

午前中は土砂積み替え、午後から埋め立て工事が行われる。

2019-08-26 23:57:39 | 米軍・自衛隊・基地問題

 26日(月)は朝、カヌー7艇で松田ぬ浜を出発した。辺野古崎を過ぎて長島近くまで漕ぐと、K8護岸では消波ブロックの設置作業が行われていた。この日はK4護岸でも消波ブロックの設置が行われていて、②-1工区のK4護岸外側は設置が終わりつつある。

 この日は午前8時45分頃までにガット船5隻(清明、第百三十六伊勢丸、神峰、marumasa3号、吉福善丸)が大浦湾に入った。その後、午前中はガット船からランプウェイ台船に土砂の積み替えが行われた。

 辺野古側から長島の間を抜けて、ガット船やランプウェイ台船の様子を見たあと、長嶋で休憩を取りながら作業の進行を監視した。積み替えを終えたランプウェイ台船がK8護岸に接岸するときにオイルフェンスを越えて抗議する構えだったが、結局、午前中はそこまで行かずに昼休みに入った。

 抗議船のエンジンの調子が悪く、この日は午前中で海上行動を終えた。

 昼食後、テント2前周辺の草刈りを行ったあと、午後3時過ぎに豊原の高台から辺野古側の埋め立て状況を確認した。そのあと瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見たが、K8護岸とK9護岸から土砂の陸揚げが行われていて、②工区に土砂が投入されていた。

 26日に午前中、土砂の積み替えに時間を費やしたのは、先週末でランプウェイ台船上にほとんど土砂がない状態となっていたからだ。安和の琉球セメント桟橋でガット船の土砂積み込みに抗議しているのは、大浦湾で台船の土砂切れを起こさせるために行っている。

 大浦湾に向かうガット船を1隻でも減らすことで、土砂の補給を思い通りにさせない。その努力が気象条件と相まって台船上の土砂切れを起こす。今日の午前中、土砂積み替えに追われて埋め立てまで工事がいかなかったのは、単なる偶然ではない。先週、抗議行動などによってガット船の土砂補給が順調にいかなかった結果なのだ。

 大浦湾を出たガット船が南回りで安和・塩川区に戻っていく。次の土砂を積み込むために。誰がそれを止めるのか?

 海でもゲート前でも地道な努力が日々重ねられている。機動隊や海保に強制排除されて終わりではない。工事現場で抵抗する人たちがいなければ、工事ははるかに進行している。辺野古や安和、塩川でともに行動しましょう。

 


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