海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

36年目の5・15

2008-05-15 17:38:14 | 生活・文化
 今日5月15日は沖縄の施政権(支配権)がアメリカから日本に返還された日である。以前はこの日に県民大会が開かれ、その前に平和行進が行われていたのだが、最近は日曜日に県民大会が設定されるので、平和行進も5・15の前後にずれることが多い。今回は明日から平和行進が始まり、今日はそれにむけて名護市役所前広場で6時から結団式がある。これからそれに参加するつもりなのだが、いったいいつまで平和行進をくり返さなければならないのだろうか。
 毎年この平和行進にはヤマトゥからも多くの参加者がある。その多くは労働団体で、若い労働者に沖縄の軍事基地の現実を見せ、組合へのオルグや活動家として育てるためにの手段として平和行進が使われている。昼間歩いたあと、夜は沖縄の労働団体や市民団体などとの交流会も持たれる。毎年のようにやってくる常連もいて、今年もやってきました、と明るく挨拶する人もいる。
 そうやってヤマトゥから来る人達のなかで、今年も平和行進をやらざるを得ない沖縄の現実と、それをさせているヤマトゥの現実に、屈辱と怒りを覚えている人がどれだけいるだろうか。あるいはこの現実を変革できない自分達の運動の弱さへの屈辱と怒りを感じている人達はどれだけいるだろうか。平和行進や県民大会に参加するたびに、その思いが年々募っている。呆れたことには、毎年平和行進に参加することを楽しみにしている人さえいそうなのだ。
 以前、北部農林高校の分会で平和行進を歩いたとき、ある教育労働者が「ヤマトゥの労働組合の修学旅行だな」とうんざりしたように言うのを耳にした。平和行進が恒例行事になったらおしまいだろう。来年は平和行進をやらなくてもいい状況をどうやって作っていくのか。そのことを考えれば、今年も歩かねばならないことに恥ずかしささえ覚える。
 

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1 コメント

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Unknown (かむじゃたん)
2008-05-15 18:06:11
悪天候の中、ご苦労様です。
ボクは、ニコニコして参加している人々と
同じ場にいることができず、ずいぶん失礼している。
組合の金で、沖縄旅行を楽しんでいるとしか
思えない人々、ナンパに来たのかという連中。
沖縄に来てるから会え、といわれたり、
飲みに誘われたりして身の置き所に困ってしまう。

とはいえ、この日、あらためて「復帰」とは何か
を問いたい。「屈辱と怒り」、沖縄もまたそこから
スタートしなければならない。

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