海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

このたたかいは勝てる!キャンプ・シュワブのゲート前に3600人が集まる。

2014-08-24 11:21:41 | 米軍・自衛隊・基地問題

https://www.youtube.com/watch?v=1c_TkfuICVw

 23日午後2時からキャンプ・シュワブのゲート前で開かれた「止めよう新基地建設!8・23県民大集会」は、2000人の予定を上回る3600人(主催者発表)の県民が参加し大成功した。チャーターされたバスに乗ることができず、那覇市や沖縄市の出発地で残念がっていた県民も多かったとのこと。米軍基地のゲート前でこれだけの規模の集会が開かれるのは、沖縄でもそんなにはない。日本政府・防衛省の辺野古新基地建設強行に、県民の中で怒りが鬱積し、辺野古に行って自分も抗議行動に参加したい、という思いを抱いている人が数多くいることを示した。

 沖縄戦を体験したお年寄りから子どもたちまで、幅広い世代の参加者があるのが沖縄の県民集会の特徴だ。辺野古新基地建設に反対する動きは、経済界や保守層にまで広がっている。23日も「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」を代表して、協同代表の1人である平良朝敬氏(かりゆしグループCEO)が発言していた。

 国道329号線のそばの土手の上まで参加者であふれた。オスプレイファンクラブの手登根安則氏や「狼魔人日記」の江崎孝氏といったネット右翼たちが、辺野古新基地建設に反対しているのは「本土から来た左翼だけ」だの「日当をもらってやっている」などのデマを流しているが、それがいかに沖縄の現実からかけ離れた嘘であるかが、この県民大集会を見ればよく分かる。

 横断幕やメッセージボード、寄せ書きなど、思いを表すためにいろいろ工夫をして参加している人たちも多かった。シャボン玉を吹いてPRしている若者たちもいた。

 基地ゲート前の集会は、県民の基地反対の意思を米兵たちに直接見せる点でも大きな意義がある。多くの県民が集まって抗議し、基地機能に支障が出るようになれば、米軍は沖縄駐留を見直さざるを得なくなる。基地使用の自由度が米軍にとって重要であり、自由に訓練や出撃ができない基地を海外に持つ意義はない。逼迫する政府財政上の問題からも、使えない基地を維持する余裕は米国にはない。基地ゲート前での県民集会を、ぜひ継続的に持ってほしい。

 県民大集会の閉会後、ゲート前のテント村では、わずか1週間の準備期間しかない中で、3600名の参加者を集めたことの意義が語られ、それを実現した裏方の皆さんに、ねぎらいの言葉が送られた。集会の中でヘリ基地反対協の安次富浩協同代表が、「このたたかいは勝てる」と強調していたが、短期間でこれだけの人が集まったことに、多くの人がそれを実感しただろう。

 安倍政権はボーリング調査をどんどん進めて、沖縄県民にあきらめ意識を起こさせようとしている。しかし、その強権的な手法は、あきらめどころか県民の怒りをかき立てている。海上保安庁の暴力的弾圧は、その怒りの火に油を注いでいる。キャンプ・シュワブのゲート前と海上での抗議行動が、県民の民意を踏みにじる安倍政権の実態を浮き彫りにし、抗議の輪を広げる原動力となっている。さらに現場での取り組みを強めていきましょう。多くの皆さんの参加を呼びかけます。

 


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