海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

冷え込みが厳しい中でのゲート前行動と辺野古側沿岸部の様子

2018-01-09 23:04:38 | 米軍・自衛隊・基地問題

 沖縄はこの数日天気が崩れ、9日も朝から小雨模様だったので、カヌーによる抗議行動は控えて船から辺野古側沿岸部の様子を確認した。

 N5護岸では午前中、捨て石を路盤に落として整備する作業や、先端部の汚濁防止膜を再設置する作業が行われていた。K4護岸の建設に向けて、先端部周辺の作業空間を準備していたようだ。

 鉄塔前の仮設道路では、N5護岸側では汚濁防止膜を再設置し、根固め用袋材を置いて道路を伸ばす作業が行われていた。

 K1護岸側では排水管を設置する作業が行われていた。仮設道路が完成すると浜が海から遮断されてしまう。陸上からの雨水を排水するためのものだが、海亀が浜で産卵することはできなくなる。

 本格的な埋め立てが始まる前に、仮設道路によって浜は破壊される。工事はまだまだ進んでいない…、という人たちは、キャンプ・シュワブに残された自然の浜が、こうやって日々破壊されていることをどう考えるのか。現実から逃避してはいけない。

 曇り空で風が吹き、小雨交じりの海は寒さが厳しかった。K1護岸では先端部周辺に汚濁防止膜を再設置し、捨て石投下の準備を進めていた。カヌーチームは10時20分頃に辺野古漁港に戻った。

 港に戻ったあと、休憩をとってからゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。座り込む市民を沖縄県警・機動隊が強制排除し、今年最初の資材搬入が3回行われた。

 帽子、マスク、サングラスで顔を隠し、アルソックや沖縄県警の後ろからマイクでがなり立てる沖縄防衛局員の姿。どれだけ小心者なのだろうか。

 米軍が相次いで墜落、不時着事故を起こしても、まともに抗議することもない。米国に従属しきった日本政府の末端で、沖縄県民に基地の犠牲を強要し、今日も米軍に奉仕している。無様だ。

 伊計島に続き読谷村でも普天間基地所属のヘリが不時着事故を起こした。その原因も明らかにされないまま、平然と訓練を再開している。そのうち県民が死傷する大事故が発生する、と沖縄県民は戦々恐々としている。

 どんなに言っても米軍が沖縄県民の要求を無視して愚弄するなら、沖縄県民は各基地のゲート前に結集し、実力で基地を封鎖する取り組みを実行すべきだ。そこまでやらなければ米軍は沖縄県民をなめ切って、いつまでもまともな対応をしない。

 


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