・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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管理

2010年11月18日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)

何か事件が起きると、当事者グループの要人たちがまず考えることは、起きたことを事件ではなく不祥事にすることである。

次に考えるのが原因と対策ということになる。
原因と対策を考えたと聞けば、ああしっかり管理されているなと多くの人は錯覚する。
そこで発表される原因は、文面を考案され推敲されたもので、証左とは程遠い。
対策は二度と同じことが起こらないよう管理に万全を期すという決まり文句で、そこから何をどうするのかは理解不能で終わる。
準備が整うと記者会見で要人のトップが謝罪する。それで不祥事はひとまず落着する。
不祥事は片付いても、事件は未解決だが、そちらは司法当局にお任せということになる。
司法が問題を握っている間は、それを盾にとれば真相を明らかにする義務は遠ざかる。時が民意の緩和剤となる。
管理タイセイはモノ自体より時系列変化が容易だから、とにかく応用自在である。
 

 インドで建物崩壊事件があった。
建物の所有者がビルの管理を怠った疑いがあると報じられている。
建設当初から所有者が変わっていないのであれば、設計管理ということにもかかわりが出てくるから、管理の問題とも言えそうだが、もともと壊れやすい設計で作られたビルが、経年老化でグズグズっといってしまったのなら、保全管理を責めるのは気の毒ではないかと思う。

遠いお国のことで壊れて間もないから、もちろん決め付けはできないが、管理不十分は、何かにつけてシステムの弱点のしわを寄せていくのに便利な領域なので、あれまたか、どこでも同じことを考えるものだ、と思ってしまうのである。



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