初冬の荒海を越えて流れ着いた船を見ると、その船乗りがさぞ大変な思いをしただろうと、同情の念が先にたつのが日本人のこころです。
ところが、漂着船の数が増え、去年の倍の30隻近くともなれば、同情が錯覚であることに気づくでしょう。
漂着船に人が乗っていたかのような痕跡があったことも報じられますが、途中から姿の消えた船乗りのことは探りようもありません。
はじめから人が乗っていなかった何かの実験漂流か、あるいはいやがらせの偽装漂流かもしれません。
処分の費用は国費で負担と聞いても、全国民にツケが回されるということですから、それまででよいとは思いません。
船を流した国に請求すべきでしょう。
相手が北か南かわからなければ、両方にすればよいではないですか。